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注目の研究医歯薬学

やまがたSOSコンソーシアムを創立

掲載日:2019.11.01

教授 川前 金幸(麻酔科学講座)
(日本蘇生学会 代表理事)

 年間、心肺停止状態で救急車で病院搬送される患者は、山形県で約1,500人です。心肺停止直後から蘇生術が開始されれば、救命される方も少なくありません。しかしながら、山形県は救命率が極めて低く、過去15年間の平均社会復帰率はワースト5でした。

 私が会長を17年間勤めている「山形県メデイカルコントロール協議会」でも、様々な取り組みを行っていますが、いまだ十分とは言えません。救命率を上げるには、市民による早期発見、早期胸骨圧迫、早期AEDによる除細動が不可欠です。

 今般、山形県の経済界やIT企業、そして山形大学医学部麻酔科・救急科が連携して、「やまがたSOSコンソーシアム」を立ち上げました。これは、AEDの適正配置、応急手当のできる救護者の育成、自治体との体制づくり、G5を活用した救急医療体制を目的として創設した会合です。今後、山形県とも協力して推進し、山形県の救命率を日本一にしたいと考えています。

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