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注目の研究複合領域

物理学・化学・生物学の狭間の学理探究

掲載日:2024.04.11

准教授 安東 秀峰(理論物理化学)

 物質中では膨大な数の原子核と電子の運動が複雑に絡み合い、多様な自然現象が生まれます。物理学では現象をなるだけ単純化し、普遍的法則を探ります。一方、化学や生物学では現象の多様性・個別性を重視し、これらを無視するような単純化を嫌います。このように研究思想が伝統的に異なる三分野ですが、理論計算手法とコンピュータの進歩にともない大きな転換点を迎え、普遍性と多様性、個別性を取り持つ理学研究が発展しています。私たちの理論研究では分子レベルの理論(量子化学や量子動力学、統計力学、分光理論等)を開発・総動員し、科学技術用計算機やスパコンを駆使して、有機・無機・高分子・生体分子等に関する広義の物質科学に論理的理解をもたらそうと注力しています。特に原子核と電子の量子力学的性質が絡み合い発現する物性・機能に着目し、ミクロの機構の解明と新たな視座の創出に取り組んでいます。

物理学・化学・生物学現象にミクロの目で首尾一貫した視座を提供する理論研究の画像
物理学・化学・生物学現象にミクロの目で首尾一貫した視座を提供する理論研究

研究室の計算機クラスタの画像
研究室の計算機クラスタ

芋煮会2022,馬見ヶ崎川の画像
芋煮会2022,馬見ヶ崎川

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