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注目の研究工学

ナノ粒子で切り拓く便利で環境に優しい未来

掲載日:2021.01.25

教授 増原 陽人(機能物性化学)

 日常生活でナノ粒子を身近に感じたことはないと思います。実は、皆さんが日々目にする雲やマヨネーズ、ステンドグラスにもナノ粒子は含まれています。

 私たちのグループでは、この100万分の1 mmといった非常に小さな粒子でも、これを高機能化させて集合させれば、これまでの性能を超える新たな材料を実現できると考え、日々研究しています。

 応用先として、固体燃料電池や次世代ディスプレイをターゲットとし、その素材開発をしています。次世代ディスプレイの発光層として注目されているペロブスカイトのナノ粒子(PeNCs)では、高い発光効率や発光色を自在にコントロールできるといった長所を持つ一方で、特殊な環境下での作製や収率が低いといった短所があり、工業展開は難しいと言われています。この課題に対し、私たちは一般的な環境下で PeNCsを大量に作製できる方法を開発し、このPeNCsを次世代ディスプレイに搭載することを目指しています。

 このように、目には見えないナノ粒子を実用化させることで、便利で環境に優しい未来に貢献したいと考えています。

私たちのグループが作製したPeNCsの画像
私たちのグループが作製したPeNCs

実際の研究の様子の画像
実際の研究の様子

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