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注目の研究工学

気体や液体の流れ制御

掲載日:2023.04.21

教授 鹿野 一郎(熱工学 / 流体工学)

 山形大学鹿野研究室では、気体や液体などの流れを制御し、生活に役立つ技術を世に送り出しています。製品化事例として、食品乾燥機、その技術を利用した加工食品、そしてペレットストーブなどがあります。さらに、乾燥技術を主体とした食品の加工と販売を行うベンチャー企業「ベジア」を立ち上げました。現在の研究の中心は、熱流体工学をベースに、微細加工や電気化学分野を融合させた新技術の開発を行っています。狙いは、小型の冷却装置の開発です。液体が気体になる際に周囲の熱を奪う原理を利用した沸騰冷却法で、沸点が10 ~ 50℃くらいの液体を使用して発熱体から熱を奪う技術です。水冷や空冷技術よりも効率が良いのですが、蒸気泡の制御が難しく、研究課題が山積しています。この課題を解決するために、液体内に微細加工技術を駆使した電極を開発して、気泡の発生や挙動を制御します。従来の場合よりも2倍以上の冷却効果を示すことから、発熱する電子機器部品などを冷却する小型冷却装置としての応用に期待が寄せられています。

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