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注目の研究工学

地域が取り組む津波防災の支援

掲載日:2023.04.03

講師 熊谷 誠(社会安全システム科学・地理学)

 山形県庄内地方沿岸部の西側,日本海にも繰り返し地震活動を起こしてきた歪みの集中帯が位置しており,地震に伴う津波の危険も抱えています。庄内沿岸部の津波には沿岸部から地震を起こす歪み集中帯までの近さから津波の到達時間が10分未満で想定されるケースがあり,津波情報の発表を待っていると安全な場所までの避難が間に合わないことも心配されます。そのため,こうした地域では,事前から津波の際の避難先や避難行動について確認・準備しておくことが特に重要となってきます。研究室では,東日本大震災をはじめ過去の津波避難時の課題や教訓をもとに,庄内地方沿岸部の自治会や学校等と協働しながら避難訓練の企画運営,津波避難路の整備,地域住民とのリスクコミュニケーションの支援を継続的に行っており,地域特性に合わせた津波に強い地域づくりに取り組んでいます。

津波避難に向けた地域の取り組みマップの画像
津波避難に向けた地域の取り組みマップ

避難先での避難行動の振返りの画像
避難先での避難行動の振返り

地域での津波と避難に関する勉強会の画像
地域での津波と避難に関する勉強会

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