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地震により失われる人命を減らす

掲載日:2022.01.04

助教 汐満 将史(地震工学)

 日本は大きな地震が頻繁に発生する地震大国です。1995年に発生した兵庫県南部地震では、建物の倒壊により多くの命が失われてしまいました。そのため、将来発生する地震により亡くなる方を減らすことは急務であると言えます。
 これを実現させる方法の一つとして、地震発生直後にどこでどれだけの被害が生じたかを推定する、地震被害推定という方法があります。これを正確に、速く行うことができれば、迅速かつ効率的な救援活動を援助することができます。そのためには、既存の建物が持っている耐震性能を把握する必要があります。例えば、建物が地震時にどう挙動するのか、また、建物の耐震性能は弱いものから強いものからさまざまですので、それがどう分布しているかなどです。
 そこで私は、木造建物の実験を行い既存木造建物の耐震性能を調べたり、耐震性能がどのように分布しているかを分析することで、地震被害推定を行うための解析モデルの開発に取り組んでいます。

実大木造建物の振動実験の画像
実大木造建物の振動実験

地震により倒壊した建物(2016年熊本地震)の画像
地震により倒壊した建物(2016年熊本地震)

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