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Well-beingに貢献する観光地域づくりの検討

掲載日:2025.06.02

准教授 高澤 由美(工学部担当)

 コロナ禍以降、旅行者の価値観は変容している。これからの観光は、心身の健康につながり幸福を感じられることが新たな価値を生み出すのではないだろうか。このような視座のもと、Well-beingの理論を基盤に、来訪者の主観的幸福、及び生理指標を定量的に明らかにしWell-beingに貢献する地域資源や地域固有の文化を生かしたローカルツーリズムを検討している。
山形県内の温泉地での実証実験では、入浴そのものは体力を消耗することから肉体疲労度が高まる一方で精神的にはネガティブな情動を減少させ、ポジティブな情動を増加させる傾向があることがわかった。そして精神的にポジティブになる傾向は、入浴に加えて温泉街を散策したり自然豊かな環境でハイキングをしたりすることでより強くみられることが確認された。これらの結果から温泉入浴のみならず、自然との触れ合いや散策等を促すことで訪れる人のウェルビーイングに貢献する可能性があることが示唆される。

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