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注目の研究数物系科学

シミュレーションで材料開発を加速

掲載日:2022.10.31

准教授 笠松秀輔(物理学、化学、データサイエンス)

 情報技術から、環境・エネルギー技術、土木・建築にいたる幅広い分野において、最先端テクノロジーを支えているのは高度な機能を有する物質・材料です。私たちは、そのような物質を構成する原子、電子の振る舞いをコンピュータの中でシミュレーションすることで、どのような構造になっているのか、そしてその構造がどのようにして実際に観測される性質に繋がるのかを解き明かし、新材料の設計につなげる「計算物質・材料科学」の研究に取り組んでいます。その中でも、燃料電池材料などの工学的応用を指向した研究から、地球深部の構造の理解を目指す基礎学問的興味に基づいた研究まで、幅広いテーマを手がけています。最近では特に、規則的に原子が並ばない不規則材料が示す機能や性質に着目しています。その解明に向けて、データ科学と従来の計算物質・材料科学を融合し、スーパーコンピュータを効率的に利用するためのソフトウェア開発を進めています。

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