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掲載日:2025.05.21
全国各地には地場産業の産地が形成されています。地場産業とは、産業としての歴史性・伝統性をもち、地域内から資本・労働力・原材料を調達して特産品を生産し、特定の地域に集積している産業を指しており、地域を象徴する産業です。多くの産地は、中長期にわたって縮小傾向にあります。2015年時点の全国の産地生産額合計は、ピークに比べて10分の1程度まで落ち込んだとする調査結果もあります。
いずれの産地も、製品の生産や流通を主に担ってきたのは中小企業であり、産地には社会的分業による生産・流通システムが構築されてきました。しかし、産地企業数の減少を受けてそのようなシステムの維持は困難となり、産地中小企業は持続可能な経営を行うための取組が求められています。本研究室では、産地中小企業が新たな取引先を円滑に確保するためにどのような取組を行っているか、それに対してどのような経営支援が必要かについて研究しています。
▲写真1 佐賀県の有田焼産地
▲写真2 山梨県郡内の織物産地