ホーム > 研究 > 研究紹介動画・ポスター > 研究紹介動画2017 > “本音ばかりの文学”を調べる
日本近現代文学と日本映画史という2つの大きなテーマのもとで、日本学の研究を進めています。どちらの内容も講義の題材としても扱っており、山形大学の短期留学生に向けて開講している日本文化論の授業や、基盤共通教育の教養科目「映画でみる昭和の生活」など、担当している各授業で紹介しています。
平成29年度現在では、「日本文学の中の自伝―自伝の中の日本文学、明治から昭和まで」という仮題で、文学史に関連する自伝的記録について調査する研究プロジェクトに取り組んでいます。この分野に関しては総括的な研究がほとんど存在しておらず、自伝を日本文学史の研究資料として、広く開拓していくことを目的としています。
大正時代から現在までに出版された関係文献について調査し、データを目録にまとめます。実際にその図書を収集した後、分野別(編集者、英文学者、小説家、演出家など)に整理して、文学史がその中にどのように現れるか調査していきます。目録は現時点ですでに100ページを越えており、資料収集は順調に進んでいます。現在、日本の独文学者に関する文献を集中的に調査しているところです。