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地域教育文化学部

食教育の効果的な方法を探究する

教授 食教育・健康教育

大森 桂(おおもり かつら)

食教育の効果的な方法を探究する

大きな研究テーマは、人々が心身ともに健康的な食生活を送る上で効果的な食教育の方法を、具体的かつ実証的に検討することです。幼児から高齢者まで幅広い年代層を対象に、栄養だけでなく、食文化の伝承や味覚教育、食農教育等、より広範なテーマで食教育を実践し、その効果をアンケート調査や聞き取り調査、画像記録のほか、体格等の計測値も活用して検証します。また、海外の食教育の先駆的な事例についても、現地視察を積み重ねて情報収集し、日本への応用方法を検討しています。

食事と運動の両面から健康を考える食教育

山形市内の中学校と連携し、毎年家庭科の授業において生徒一人一人の骨量を測定しています。併せて、骨の成長に必要な栄養や運動等について指導し、骨量の変化、食生活との関連性等を調査しています。また、健康には食事と運動のバランスが重要であることから、県内の子どもの身体活動量を実測し、健康状態や生活リズムとの関連性等を調査しています。

山形の地域性を生かした食教育の提案

目に見えない栄養素は実感することが難しいため、実際の食事と結びつけて学ぶことが重要です。学校給食発祥の地(鶴岡市)と言われる山形から、学校給食を「生きた教材」として効果的に活用した食教育の好例を発信したいと考えています。「食」は、生きる上で不可欠であるだけでなく、文化の伝承や社会とのつながりを生み出す絶好の機会を提供してくれます。山形の地域性を生かし、様々な分野と連携して研究を積み重ねていきたいと思っています。