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いのちを繋ぐ細胞「卵子」の不思議に魅せられて

教授 生殖生物学・生殖工学

木村 直子(きむら なおこ)

卵子が繋ぐ、いのちのリレー

顕微鏡でみえる0.1mmほどの1個の丸い細胞(卵子)から、受精を経て、あらゆる動物種が生み出され、5億年間以上もの「いのちのリレー」によって、自分が存在していることに「ゾクッ」とします。

食・健康・生物多様性を支える研究・技術

現在、いのちを繋ぐ細胞「卵子や精子」を制御・操作する技術は、世界中の畜産物の生産を支え、生殖医療や再生医療などにも応用され、ペットや野生動物など希少動物資源の保全に生かされ、私たちのくらしに必須のものとなっています。私たちの研究室では、マウスをモデルに、卵巣内で老化した卵子を培養によって元気にする技術、卵巣に蓄えられる卵子を増やして生涯の生殖能力を上げる技術などに取り組み、成果を得ています。

「いのち」の本質に向き合う

生命の人為的操作技術が発達した今だからこそ「いのちとは何か」について、生殖細胞に備わる特性を解き明かし、技術開発に繋げながら、その本質に真摯に向き合い続けたいと思っています。発生とエピジェネティクス、生殖機能と健康・長寿との関係、生殖と免疫など、フロンティアな領域はまだまだ多く、日々妄想が続きます。
「いのちを繋ぐ細胞」の研究、一緒にやりませんか?