助教　地震工学・木質構造

汐満 将史（しおみつ まさし）

• 工学部担当

地震により亡くなる人命を減らすために

日本は大きな地震が頻繁に発生する地震大国です。そのため、地震により亡くなる命を減らすことは、重要な課題と言えます。1995年に発生した兵庫県南部地震では、倒壊した建物により亡くなられた方が多くいました。なので、建物を強く、かつ粘り強くする、いわゆる耐震化が有効な手段ですが、費用などの問題があり、未だに耐震性能が不足する建物が多く残っています。そこで、地震が発生した直後に、どこでどれだけの建物被害が生じたかを推定する、地震被害推定という方法があります。これを正確に行うことができれば、迅速な救援活動を援助することができます。

既存木造建物の耐震性能の評価

地震被害推定を正確に行うには、既に建っている建物の耐震性能を明らかにする必要があります。そこで本研究室では、既存の木造建物が持つ耐震性能を明らかにするために、建物の一部などを取り出し実験を行うことで、その耐震性能を調べています。

建物の地震時の挙動を再現できるモデルの開発