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心地よさを感じる看護ケア

大学院医学系研究科看護学専攻 
在宅看護学分野 
教授 

松田 友美(まつだ ゆみ)

『生きる・治る』を支えるための看護ケアを開発する研究

我々は多職種との協働で治療が奏効するように患者さんの心身環境を整える研究をしています。
1)  現在我々は、「褥瘡の早期治癒、皮膚機能維持のための看護ケア開発研究」で、主に「罨法」という温めたり、冷やしたりする看護ケアが創傷治癒過程に及ぼす影響についてそのメカニズム解明と看護介入開発のための研究をしています。
2)  褥瘡の発生リスクを減らすための心地良いポジショニング(姿勢)と移動支援(ノーリフティングケア)も研究しています。
ベッド上での療養で同じ姿勢は非常に苦痛を伴います。
関節の拘縮予防やベッドアップ時にズレの少ない姿勢支援
方法を研究して、心地よさを追求した闘病意欲を失わせな
い様なケアの普及を目指しています。
3)  褥瘡予防や闘病を支えるための栄養支援の研究

 

コホート研究

山形大学医学部コホート研究のデータを使って、高齢者の闘病予備力に関わる、地域一般住民の栄養状態評価に係る研究も行っています。血清ChE値という血液内の栄養成分が死亡率を下げることが明らかとなったため、血清ChEを下げない食事摂取や生活習慣との関連の研究を続けて行く予定です。

 

訪問看護支援の根拠を「みえる化」する研究

採血データなど客観的情報を得ることが難しい在宅看護で、我々は体組成計や超音波エコー等の機器を活用した看護介入を行っています。訪問看護支援に客観的評価指標を導入して、利用者の在宅生活の質を上げるための看護ケア展開の根拠を確立したいためです。心不全リスクのある患者への体組成計の活用により安定した生活調整の基盤を創りたいと活動をしています。