ホーム > 研究 > 注目の研究 > 工学 > AIの力で理解が難しい超音波エコーを見やすい画像に変換
掲載日:2024.11.01
准教授 柳田 裕隆(工学部担当)
山形大学のAIデザイン教育研究推進センターでは、ディープラーニングシステムを利用したAIの研究が行われています。柳田研究室では、超音波センシングによって得られる音響信号を基に、測定領域内の様子を画像化する研究を進めています。しかし、従来の超音波画像は解像度が低く、多重反射によるアーチファクト(偽像)が現れることがあり、画像から内部の様子を理解するには経験が必要です。
この課題を解決するために、柳田研究室では、超音波画像と解像度の高いX線CT画像をペアリングしたニューラルネットワークを用いて、より直感的に理解しやすい画像に変換する研究を行っています。
さらに、最近では、従来の像再生オペレータと呼ばれる行列計算を用いる方法ではなく、超音波計測で得られた音響信号そのものから鮮明なX線CT画像のように再構成する新しいAI設計の像再オペレータの研究にも取り組んでいます。