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注目の研究工学

イオンペアの検出と利用

掲載日:2024.02.21

准教授 山門 陵平(高分子合成 /超分子化学)

  山形大山門研究室では、「イオンペア」を対象としたセンシング材料や、有機分子と「イオンペア」とを複合化した新しい光電子材料の開発を行っています。正電荷を有するイオン(カチオン)と負電荷を有するイオン(アニオン)によって形成されるイオンペアは、生物の活動や地球環境と密接に関係しています。私たちの研究室では、イオンペアの種類や量を簡便かつ短時間で検出するために、イオンペアとの相互作用によって発光色が変化する有機分子を開発することに成功しました。本技術は、環境モニタリングや味覚センサーなどへの応用が期待されています。さらに、イオンペアと相互作用を示す有機分子は、組み合わせるイオンペアの種類によってその特性も変化します。そこで、目的に合わせた特性を、さまざまなイオンペアの添加によって引き出すことが可能なオンデマンド材料の開発にも挑戦しています。これらの研究の実現により、従来に比べて大幅にコストと環境負荷を抑えた材料開発が可能になります。

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