ホーム > 研究 > 注目の研究 > 教育学 > 心理的アプローチからキャリア教育を科学する
掲載日:2023.07.11
准教授 山本美奈子(学士課程基盤教育院)
これまでの国内外の若年者調査では、自尊感情の低さが意欲低下や自信のなさにつながり、職業選択に影響することがわかっています。しかし、自尊感情や自信を高めるための方法は、確立されていません。
そこで、私たちはこれまで大学1年生向けのキャリア教育に取組み、学生が①肯定的に自分を理解することを通し、②自分を大事に思う自尊感情を育み、③やればできるという自己効力感が高まることを明らかにしてきました。また、これにより、同じ結果が得られる再現性のある授業が可能であることもわかりました。さらに、1年次に履修した学生の追跡調査では、2年次以後もその効果が維持していることを統計解析によって検証してきました(図1)。
今後は、これまでに得られた知見を基に、キャリア教育と進路・就職との関連性などを研究する予定です。