PICK UP 研究

山形大学の特筆すべき研究を紹介! 世界を牽引する研究の世界を覗いてみよう!

理学部

超高エネルギーガンマ線望遠鏡で
宇宙線の謎に迫る。

中森健之 教授

宇宙物理学

©Akihiro Ikeshita

 宇宙から地球に降り注いでいる強烈な放射線を宇宙線と呼びます。宇宙線はどんな天体からやってくるのか?どのようにして生まれるのか?これらの謎を解明するために、激しく活動する天体が放出する超高エネルギーガンマ線を観測しています。人類がまだ誰も見ていない宇宙の姿をいち早く知ることができるのは、研究における一番の魅力です。観測装置を作るところから私たちの研究は始まります。現在は世界的な協力体制の下に巨大なガンマ線天文台を建設している最中で、研究室の学生も国内外の研究者と密に連携して活躍中です。ガンマ線観測技術は医療や環境計測にも応用できるため、天文学に限らない幅広い分野の研究も推進しています。学生には人生を通じて土台となるような知識、スキル、ものごとの捉え方・考え方を身につけて、卒業後もそれぞれの興味の対象をさらに広げていってほしいと考えています。そのような指導ができるように試行錯誤を続けています。

PROFILE

中森健之 教授

宇宙物理学

教授。滋賀県出身。京都大学理学部卒業、京都大学大学院理学研究科博士課程修了、博士(理学)。東京工業大学理工学研究科研究員、早稲田大学先進理工学部応用物理学科助教を経て、現在に至る。