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熊野千陽 工学部 高分子・有機材料工学科 3年

派遣先大学:ガジャマダ大学

派遣期間:令和元年9月2日~9月26日 

 *日本語教室での活動内容*

日本語教室は平日に午前中が10:00~11:30、午後は1:30~3:00の90分間で行われました。前回の学生大使でもガジャマダ大学を訪れたのですが、前回とは授業の形態が少し変わっていました。一番大きく変わったのはクラスが初級、中級、上級の三つに分かれて行われ、日にちごとに日本人がローテーションしながら教えたことです。初級は単語や基本的な文法、中級は主に文法と常用漢字、上級は作文やことわざ、四字熟語などを教えました。初級では日本語で会話できる人が少なかったので英語で教えなければいけないことが大変でした。中級の人から助詞の使い分け方や自動詞、他動詞の違いについて質問された時は私自身もわからなかったので生徒さん達と一緒に考えて解決しました。上級は作文の添削をやった時にどうしてこの日本語の使い方だといけないのか?と質問されることが多く、普段無意識に日本語を使っているため説明するのがとても難しかったです。

 金曜日は日本の文化紹介をし、私は折り紙や花札を紹介しました。折り紙が完成すると女の子たちは写真を撮ってSNSにあげるほど喜んでくれました。花札はインドネシア人にとってあまり知られていなくてルール説明からしました。英語でのルール説明は難しかったですが花札も一緒に遊ぶことができ私自身もすごく楽しむことができました。 

*日本語教室以外での交流活動*

 今回も前回と同様に休日は生徒さんに観光地に連れて行ってもらいました。プランバナンというヒンドゥー教の寺院では偶然にも傘のお祭りもやっていて色鮮やかなたくさんの傘が飾られていてとても綺麗でした。山や海にも連れて行ってもらい現地学生さん達を含んだたくさんの人達と遊ぶことができました。また日曜日の朝にだけやっている朝市(サンデーモーニング)ではたこ焼きが売っている屋台がたくさんあることに驚きました。動物園に行ったときには現地の小学生とたくさん写真を撮りました。インドネシアで日本人は人気らしく、写真を一緒に取ってほしいとたくさんの小学生が集まってきました。現地の小学生は人懐っこくてとてもかわいかったです。

 平日は日本語教室が終わった後は日本人が泊まっていたホテルのロビーなどで現地学生さん達とコミュニケーションをとったり学校の近くを散歩したりしました。ロビーではトランプやUNOをやって盛り上がったり、何人か誕生日の人がいたのでロビーで誕生日をお祝いしたりしました。またカラオケに連れて行ってくれることもありました。カラオケには日本の曲がたくさんあり、現地学生さん達が日本の曲をたくさん歌ってくれて楽しかったです。同時に生徒さん達が日本語の曲を歌えることに驚きを隠せませんでした。

 そしてガジャマダ大学で日本語教室を担当して下さっているイピ先生の発案で山形大学とガジャマダ大学の合同発表会を行いました。日本人は発表内容の各項目をそれぞれ分担して準備をしました。私は日本に関するクイズを担当し、発表会に来てくれた人たちが楽しめるように内容を面白味のあるものにするなど工夫しました。この発表会を通じて日本の良さを再認識できてよかったです。 

*参加目標への達成度*

今回インドネシアに行く目標は二つありました。

 前回は英語でコミュニケーションを取ることがあまりできなかったので今回は積極的に英語でコミュニケーションを取るように努力することが目標の一つでした。前回日本語でコミュニケーションを取ることが難しい人たちとは話があまり続かず悔しい思いをしたので今回はインドネシアに行く前に英会話を練習しました。そのお陰か今回は英語でも話が続くようになり、きちんと会話ができたように感じました。また英語が通じないときは日本語を使って会話ができる人に通訳してもらいながらコミュニケーションを取るようにしました。そうすることで通訳してもらった人とも仲良くなることが出来ました。前回より様々な人とコミュニケーションを取れたので自分の視野が広がった気がします。

 もう一つはインドネシアの文化について更に理解を深めることを目標としていました。インドネシアでは手でご飯を食べる習慣があり、店によっては手で食べるところもありました。生徒さんに教えてもらいながら食べようとしましたが、上手くお米が掴めず生徒さんから笑われる始末でした。またある女の子の生徒さんからお弁当を作ってもらう機会がありました。お弁当にはインドネシアの食べ物であるナシゴレンや玉子焼きが入っていて、更に私たちが食べやすいように辛さを控えめにしてくれたので、とても美味しく食べる事ができました。生徒さんを通じてインドネシアの人々の暮らしについて触れることが出来たと思います。 

*プログラムに参加した感想*

 学生大使で海外に行くと、個人で旅行に行く時には経験できないことを体験できると思います。

例えば現地の人々との関わり合いです。先ほど述べたことと内容は被りますが、前回は限られた数人の生徒さんとのみコミュニケーションを取っていたので今回は様々な人と話すことを意識していました。前回インドネシアに行った後自分の学生大使での行動を振り返ってみたのですが、その期間中の後半は仲良くなった数人の生徒さんとのみ交流をしていたと反省しました。その反省を生かして今回は日本語教室に来てくれたすべての生徒さんと交流をするように努力したところ、前回はあまり話さなかった生徒さんとも話すことができて話の輪が広がったように感じます。このように海外の同世代の人々とコミュニケーションを取ることが出来るのがこのプログラムのいいところだなと思いました。山大生、インドネシア人を含め前回や今回出会った人々とこのプログラムを通じて知り合うことができて本当に良かったです。 

*今回の経験による今後の展望*

 二回ガジャマダ大学で学生大使を経験し、たくさんの人と交流することの楽しさを味わうことが出来ました。今後は日本でも普段関わることのできないような人々と接する機会があれば積極的に取り組もうと思います。このように思えたのは今回の学生大使で関わってくれた山大生や現地学生さん、そしてイピ先生や日本人をお世話してくれた現地のチューターの方々のお陰です。本当にありがとうございました。

図書館の様子
自習スペースのような場所では飲食OKだと聞いて驚きました。の画像
図書館の様子
自習スペースのような場所では飲食OKだと聞いて驚きました。

発表会の準備風景
現地学生と山大生で一緒に会場の装飾を作りました。の画像
発表会の準備風景
現地学生と山大生で一緒に会場の装飾を作りました。

プランバナンにて
チューターさん達を中心として色々な場所に連れて行ってくれました。の画像
プランバナンにて
チューターさん達を中心として色々な場所に連れて行ってくれました。

海にて
今回の学生大使ではたくさんバイクに乗せてもらう機会があり、ここに写ってる人たちにも乗せてもらいましたの画像
海にて
今回の学生大使ではたくさんバイクに乗せてもらう機会があり、ここに写ってる人たちにも乗せてもらいました