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竹中碧 工学部 高分子有機材料工学科 1年

派遣大学:ガジャマダ大学(University of Gadjah Mada)

派遣期間:2019年08月23日~09月06日

1.  日本語教室での活動内容

月曜日から金曜日まで1日2回、午前は10:00~11:30、午後は13:30~15:00までの90分間、初級・中級・上級の3つのレベル別に授業を行いました。

生徒の日本語レベルはとても高く、初級は英語を使っての授業でしたが、中級からは日本語を使っての授業でした。さらに私が事前に準備してきたパワーポイントは日本語と英語の二つの言語で作っていたのですが、そのスライドを使った初めての中級の授業後、生徒に「日本語のみのスライドでお願いします。」と言われ、意識の高さにとても驚きました。

初級では教室にあった大きなホワイトボードに語彙を書いた後、それを使った例文を英語・日本語(ひらがな)で書き、個人で例文を作ってもらうという方法をとりました。

中級では文法、より複雑な文章、漢字を3~4人のグループを作りパワーポイントで教えました。

そして上級では作文、会話、言葉の言い回し等を、お題に対して作文を作ってもらい添削するという形で授業を行いました。

また、月曜日から木曜日までは上記したとおりの授業を行い、金曜日は文化紹介で、日本や山形のことをレベル別に紹介しました。私が初級の文化紹介を担当したときは、折り紙で紅葉を作り、ひらがなのかるたでも遊びました。

漢字に興味を持った生徒が多かったので、習字道具を持って行くともっと良かったと思いました。

2.  日本語教室以外での交流活動

授業後には生徒の皆さんが山大生の泊まっていた校内のホテルへ来てくれたので、一緒にトランプでゲームをすることが多かったです。カラオケにも授業後連れて行ってもらい、「リンダリンダ」「間違い探し」など日本語の歌を歌っていて驚きました。

休日には宮殿のクラトン、世界遺産のボロブドゥール寺院遺跡、海等たくさんの場所に連れて行ってもらいました。クラトンでは美術館みたいに展示品がたくさん飾られており、私たち山大生側が「これは何?」と質問するととても丁寧に教えてくださいました。

また、日曜日休みと言われていましたが、山大生側からお菓子パーティーをしようと誘ったところ、たくさんの人が集まってくれたので、とても嬉しかったです。

さらに、私は派遣期間中に誕生日を迎え、日本語教室の人たちが祝ってくれたので、とても嬉しくて、一生の思い出になりました。

インドネシアと言えば、バイクの渋滞というイメージを持っていました。実際その通りで、短い距離でもバイクを使うと言っていました。車とバイクの距離がとても近く、ちょうど日本で自動車学校に通っている私にとっては、絶対にインドネシアで車は運転したくないと思いました。

3.  参加目標への達成度と努力した内容

私は「たくさんの人に自分から話しかけに行く」という参加目標をもってインドネシアに行きました。

達成度としては70%です。インドネシアに着いた初日、人見知りをしてしまい、目標のことは頭にありましたが、話しかけようとしても何について話せば良いのかもわからず、ご飯に行くときにも一人で後ろをついて行っていただけだったので、これから2週間過ごすことにとても不安を感じていました。しかし、現地の学生の方々はとてもフレンドリーでジョークが多く、親切な方たちばかりだったため、すぐに心を開くことができ、今では2週間では短すぎたと感じています。

努力したことは日本語教室の授業です。どうするとそれぞれのレベルにあった授業を行えるか、チューターの方たちや、一緒に授業を行った山大生からアドバイスやおこなってきた授業方法を聞いて前日の夜や休日に事前に準備していました。初めは慣れず、生徒がたくさん来てくれたのに対応しきれなかったことがありましたが、後半は授業の雰囲気がわかるようになりました。しかし、もっと早く慣れていなければいけなかったと後悔しています。

4.  プログラムに参加した感想

授業では、初級クラスを初めて担当したとき、レベルに合わないことをしてしまい、さらに私の英語力の弱さが合わさってうまく教えることができず、1人泣いてしまった子がいました。ですが、すべてのレベルを経験したことによりどのように授業をするべきかわかることができました。

失敗もたくさんしましたが、その失敗から学ぶことの方が多いと身を持って体験することのできた2週間でした。なので、新しいことを怖がって保守的になるのではなく、積極的にチャレンジしていくことで自分の視野を広げられると思いました。

また、大学では自ら進んで行動して行くことが大事だと言うこともわかりました。大学は高校までと全く違い、自分から探して見つけないと学生大使のようにとっても素晴らし経験ができる機会を逃してしまいます。なので、興味があることには自分から積極的に行動しようと思います。

5.  今回の経験による今後の展望

今回インドネシアに行ったことで、イスラム教を初めとした宗教や文化を学ぶことができました。日本にもインドネシアにもそれぞれの国でしか体験することのできないことがあり、そのことについてもっと日本語教室のみんなに伝えたいと思い、私自身も、もっとインドネシアについて知りたいと思いました。

また、熱心に日本語について学ぼうとする日本語教室の生徒の姿は、英語が苦手でテストのためだけに勉強してきた考え方の私に強い影響を与えてくれて、もっとたくさんの人とコミュニケーションがとれるようになるためにまずは英語を勉強しようという考え方に変えてくれました。

海の画像

チャンディ・イジョの画像
チャンディ・イジョ

金曜日の文化紹介(かるた)の画像
金曜日の文化紹介(かるた)

ボロブドゥール寺院遺跡の画像
ボロブドゥール寺院遺跡