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谷脇流星 工学部 情報エレクトロニクス学科 1年

派遣先:インドネシア ガジャマダ大学 

派遣期間:2019年9月2日から9月23日まで

日本語教室での活動内容

今回は月曜日から木曜日が日本語についての授業、金曜日は文化についての授業を行いました。クラスは初級、中級、上級の3つのレベルに分けて行いました。初級はひらがなから基礎的な文法、中級は難しめの文法や漢字、上級はことわざを使った作文と会話をやっていました。それぞれの担当クラスは毎日変わるようにしていました。さらに前日に前回授業の引継ぎと授業プランの作成を行うようにしていました。また、朝の時間帯にも例文作成などを行いました。授業形態はどのレベルも3対1から4対1で行いました。

初級クラスは日本に興味はあるけれど日本語を学ぶのは初めてという人が多いイメージです。私が授業を開始した段階ではひらがなを習得していたため、SVやSVCなどの5文型や頻度の表し方、時制、の習得を目指して例文の音読、文の作成、語彙を中心に行いました。また、教えるときには英語と日本語を織り交ぜながら行うことが多かったです。しかし、学習速度がとてもはやく私の帰国直前では英語の質問に日本語を使って答えることができるようになっていました。また、授業への参加人数が開講期間で大きく増えました。そのためレベルに差が出てしまい、学生大使の人数がやや不足がちになったこともありました。

中級クラスは基礎文法は定着しており、会話も日本語を中心に行うことができる学生が多いイメージです。ただ、「あげる」と「渡す」の違いがあいまいであったりと類義語や難易度が高めの語彙を苦手としているようでした。そのため、難しめの語彙や漢字を紹介したり、例文を書くのではなく直接言ってもらうなどしゃべることをメインにして授業を進めました。人数は3~5人と少なめであったため細かく教えることができた。

上級クラスは日本語での会話を滞ることなく行えるレベルです。そのため作文や会話をメインとして授業を行っていました。作文ではことわざを教えて、そのことわざについての感想を書いてもらうことを行いました。また、会話については授業中で通して行っていました。授業の人数は3人と初級クラスと比べると少なめの人数であったので授業内容も予定していた通りに進めることができました。

振り返りはガジャマダ大学での日本語クラスのありかたがわかりにくかった印象です。日本語会話のクラスにするのか、日本語検定などをメインにした、読解や文法をメインにするのかが分かりませんでした。会話をメインにするのであれば人数によってできるだけ細かく分けることもできます。日本語検定をメインにすると事前準備が必要となるため人数によっての調整が難しくなります。ただ、日本語会話をしたい学生は私たちの宿泊施設での交流に積極的に来てくれます。チューター以外にもたくさんのひとと交流できました。

日本語教室以外での交流

日本語クラス以外での交流は主に昼食や放課後、夕食及び休日です。

昼食は主に小規模な団体に分かれてすることが多かったです。それぞれの食べたいものに分かれてUGMの学生を中心におすすめの食堂に連れて行ってもらいました。初級クラスの学生との交流が多くできました。

放課後は学生大使の宿泊している施設のロビーやラウンジでトランプなどのカードゲームやルービックキューブ、雑談をしていました。日本語を中心に難しいニュアンスを伝えるときは英語を使ったりなどコミュニケーションをたくさんとっていました。また、近くの雑貨店に連れて行ってもらったりジョグジャカルタで一番大きいモールに連れて行ってもらったりと様々なところを案内してもらいました。また、ユニクロに行ったときは現地学生が日本のものは値段が高いと言っており、思った通りの反応でした。また、モール内の映画館ではワンピースが大人気でTシャツを着ている人がいるほどでした。日本の漫画やアニメという文化が深く浸透しているということに驚きました。

夕食は学生大使と現地学生がまとまって食べていたのでいつもとても賑やかでした。学生大使と現地学生が隣り合わせになるようにするなどコミュニケーションをできるようにするなど工夫していました。

休日はチューターさんを中心になって交通手段を手配していただきました。世界遺産に連れて行ってもらったり、一緒に海に行きびしょ濡れになったりと楽しい時間を過ごすことができました。また、チューターさんではないですがサンデーモーニングのマーケットに連れて行ってもらいました。日本ではあまり見られない光景を見ることができました。また、偽物ブランドも販売されており注意しなければいけないと感じました。

目標達成度

今回の学生大使派遣プログラムの目標として掲げていた、気づいたことをできるだけ早い段階で解決するというのは100%で達成できたと感じています。コミュニケーションの方法や授業のスピードなど経験していく中で気付いた点は携帯電話などにメモしてどうすれば良くなるかを空き時間に考えるようにしていました。これを2週間ほど意識的に続けた結果、最後の1週間は習慣的に行うことはができるようになりました。これを帰国後も続けるようにしたいと考えています。

また、宗教に関してはお祈りの作法や意味、金曜礼拝の重要さを教えてもらうことができました。日本は宗教を信じているひとが多くはないためとてもいい体験になりました。

感想

今回、インドネシアに行ったことによって成長を感じます。見違えるほどではないのかもしれませんが価値観が変わったことや発展途上国の国民の熱意や状況を見たり、感じられたことは確実に自分の中で意味あるものになりました。

展望

UGMの学生に負けないように語学力の向上や専門科目に打ち込もうと考えています。