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貝和春佳 工学部 高分子・有機材料工学科 3年

派遣先大学:ガジャマダ大学 

派遣期間:2019年9月2日~9月26日 

<日本語教室での活動内容>

今回は参加者を初級・中級・上級コースの3つに分けて、集団で指導を行った。同じ人だけでなく、多くの人と関わることができるように毎日教えるコースを変えた。また各級で教える内容が大体一緒になるように、前日の夜に授業の計画を日本人同士で協力して考えた。日本人は1コース2~3人で行った。ただ、参加者が多いコースについては、ヘルプを送るなどして臨機応変に対応した。山形大学の学生がインドネシア人とコミュニケーションをできるだけ多くとれるように工夫をした。

初級はひらがな・カタカナはできるが会話がまだ十分にできない人たちを対象に授業を行った。授業では最初に単語を教えて例文を作ってもらった。初級クラスは毎回5人くらいが参加していたので、インドネシア人同士で分からないところを教えあうという姿勢も見られた。また、授業に積極的に参加していたので、教える側もやりがいを感じた。授業の最後には宿題を出して振り返りをしてもらった。

中級は簡単な会話ができるが、文法が不十分な人を対象に行った。中級はそれぞれのレベルがバラバラであったので授業を進めるのが少し難しかった。授業では、文法や会話をメインに教えた。文法の使い方・例文を教えてから、実際に文を作ってもらって、発表してもらう形式で授業をした。また、会話ができるようになりたいという学生には話が途切れないようにひたすら話し続けた。

上級はスムーズに会話ができる人から日本で働くことを考えている人まで、さまざまなジャンルの人が集まった。授業ではテーマを設けて作文をしてもらったり、自己紹介だけでなく他己紹介をしてもらったりした。会話をしているときに不自然な日本語があった場合には、指摘して直させた。また、ことわざや四字熟語の授業は食いつきがとてもよかった。漢字が好きな人や漢字の意味を知っている人が多かったので、有効だったのだと思う。

今回の日本語クラスでは授業の準備がとても大切だと思った。クラスに参加している学生はUGM生だけでなく、他の大学から来ている人、働いている人までいた。彼らに十分に教えられるように、自分自身も教える内容をしっかり考える必要があった。 

<日本語教室以外での交流活動>

平日の昼食は日本語クラスに来ていた学生とカフェテリアや近くのお店に食べに行った。注文や支払い方法を教えてもらいながら、日本語や英語でコミュニケーションをとった。授業の時はもちろん、授業以外の時もチューターさんを中心としたインドネシア人と行動をした。放課後はホテルでトランプをしたり、買い物に付き合ってもらったりした。一緒に歩いていくときなどは、積極的にコミュニケーションをとるように心がけた。夜ご飯は近くのお店に行ったり、宅配アプリを使って食べ物を注文したりした。注文を待っている時間、ご飯を食べている時間もずっと楽しい時間だった。

休日は、観光地に連れて行ってもらった。バスの手配や退屈する人がいないようにチューターさんたちが気にかけてくれていた。観光地は混雑して暑かったがたくさん写真を撮り、たくさん話をし、インドネシア人と日本人との仲がより深まったように感じた。夜景を見たり、サンセットを見たりと、日本ではあまり味わうことのできない景色をたくさん見ることができた。 

<参加目標と努力した点>

今回参加した目標は2つあった。1つ目は初級クラスの人にもきちんと日本語を教えることだ。私は今回が2回目の学生大使で、前回は初級の人に対してはあまり上手に教えることができなかった。だから今回は初級の時は特に事前の準備をしっかりしてから授業を行うようにした。こまごまと授業の手順を決めておくことで、スムーズに教えることができた。学生からの急な質問にもスマホや辞書を駆使して解説してあげることができた。また、英語を交えながら教えることで相手の理解がより深まっていくのを感じた。現地の学生は英語を完璧に話せる人が多く、私が言葉に詰まった時には優しく教えてくれた。もっと英語を勉強してすらすら話せるようになりたいとも思った。2つ目は自分から積極的にコミュニケーションをとることだ。インドネシア人もシャイな人が多く、最初のうちは緊張していたが、徐々に慣れてきて普通にコミュニケーションをとることができるようになってきた。日常生活、イスラム教、将来のことなど、多くのことを聞き自分でも考えて、とても良い経験になった。それだけでなく多くの人と会話ができたことで、自信がついた。 

<プログラムに参加した感想>

半年前に続き今回が2回目の学生大使だったが、より多くの経験をすることができた。日本語教室では、きちんと日本語を教えることができた。教える側も本気にならないと相手に伝わらないということを身をもって感じた。また、自分の授業に興味を持ってくれる学生が多くて嬉しかった。日本語教室以外の時間もインドネシア人と多く交流できたのはとても楽しかった。カラオケには何回も連れて行ってもらい、日本の歌を歌ってとても盛り上がった。日本の名曲や最新の有名な曲は知っている人が多く、インドネシア人と日本人で一緒に歌う場面も多くみられた。夜ご飯で一番印象的だった店はSS(Special Sambal)!サンバルは辛いソースのことで、日本でいう辛いとは比にならないくらい辛いサンバルを食べることができるお店だ。しかも、ご飯がおかわりし放題なのでサンバルを存分に味わうことができた。もちろん辛くないおいしい料理もたくさんあったが、私はインドネシア人の真似をしてサンバルに挑戦した。少しのサンバルなら大丈夫だろうと思って食べたが、少しの量でも水が大量に欲しくなった。私が少しの量でヒイヒイしている中で、笑いながらサンバルを食べているインドネシア人を見て私は食生活の違いをまじまじと感じた。でも、SSには3回くらい連れて行ってもらったので、少しずつ辛い物を食べられるようになった。最後に、外国人とずっと一緒にいるのは疲れるのに、いつも私たちのお世話をしてくれたインドネシア人には感謝の気持ちでいっぱいだ。彼らのおかげで私たちは一生忘れることのできない素敵な思い出を作ることができた。 

<今回の経験による今後の展望>

次はいつになるかわからないが、仲良くなった友達に会いにまたインドネシアに行こうと思う。逆にインドネシア人が日本に来る場合には十分なサポートをしたい。また、他の国に行って自分の知識や語学力をさらに深めたいとも思った。困難なことにぶつかったときには、学生大使での経験を思い出して、前に進んでいきたいと思う。これからもこの出会いを大切にして頑張っていきたい!!!

海ではずぶ濡れになりながらも、楽しく遊んだ。サンセットがとてもきれいだった。の画像
海ではずぶ濡れになりながらも、楽しく遊んだ。サンセットがとてもきれいだった。

観光地プランバナンで撮った。当日はとても暑かった。の画像
観光地プランバナンで撮った。当日はとても暑かった。

いつも日本人のことをお世話してくれたチューターのサプライズバースデー。日本人でメッセージを書き、プレゼントを渡した。いつもはクールだが、この時はとても喜んでいた。の画像
いつも日本人のことをお世話してくれたチューターのサプライズバースデー。日本人でメッセージを書き、プレゼントを渡した。いつもはクールだが、この時はとても喜んでいた。

ホテルのロビーで撮った。写真を撮ろうと言うと、みんな思い思いのポーズでキメてくれた!の画像
ホテルのロビーで撮った。写真を撮ろうと言うと、みんな思い思いのポーズでキメてくれた!