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河田亜依 工学部 化学・バイオ工学科 1年

派遣大学・派遣期間

ベトナム国家農業大学・8/23~9/6(15日間) 

日本語教室での活動内容

レベルごとに、初級クラスとコミュニケーションクラスに分け、1日に朝、昼、晩の計3回授業を行った。

初級クラスは、ひらがな、カタカナの発音と書き順、習った字に関連する、簡単な単語を教えた。特に、“つ”や、“ゆ”の発音は濁ってしまう学生が多かったので、何度も繰り返し練習した。生徒は皆、積極的で、日本語を学びたいという意欲が伝わってきた。例えば、“び”に関連する単語として、“さんびゃく”を教えたところ、「200も教えて!」「400も教えて!」と生徒に言われた。その日に勉強するつもりのなかった3桁の数の数え方まで、学ぼうとしている姿勢に驚いた。

コミュニケーションクラスでは、日本人1人に対して、ベトナム人が複数といった形で、自己紹介をしたり、日本、ベトナムの食べ物を紹介しあったり、地元を紹介しあったり、数の数え方を教えたりした。

 日本語教室以外での交流活動

平日は、ご飯を一緒に食べに行ったり、大学内にある公園で遊んだりした。

ご飯は、フォーや春巻き、ブンチャー、バインミーなど、有名な食事を食べに連れて行ってもらった。素材の味を活かした、さっぱりとした味付けで、日本人の口に合う料理が多かった。

大学内にある公園では、羽を蹴り合う「ダーカウ」という遊びを、輪になって遊んだ。気づくと人数が増えてたり、知らない子が混ざってたりするが、初対面でも言語が分からなくても楽しめるダーカウは、親しみやすく、人懐っこいベトナム人ならではの遊びだなと感じた。また、日本の公園では無いような面白い遊具で遊んだり、皆で歌を歌ったりした。

休日は、ひなたクラブの方々がバイディン寺やハノイセンターに連れて行ってくれた。 バイディン寺は、敷地面積が東南アジア最大級の寺で、本堂までの階段には、500体の仏像が並んでいた。ベトナムは日本と同じ大乗仏教が大多数を占めているが、日本では珍しいひげの生えた仏像も多く、国によって同じ仏像でも違いがあることに興味深いと感じた。

 参加目標への達成度と努力した内容

私は、今回大きく分けて2つの目標を立てた。

1つ目が、日本の文化と伝統、日本の良さをたくさん教えてあげ、ベトナムの文化や伝統、ベトナムの良さをたくさん教えてもらいたい、ベトナム人の考え方を感じたい、ということだ。この目標は、達成できたと思う。日本の伝統や文化だけで無く、私の地元である秋田県の良さもたくさん紹介することが出来た。何気なく行っている日本の伝統も、紹介するために、もういちど自分で調べてみることで新たな気づきや発見があった。ベトナムの文化や伝統もたくさん教えてもらった。また、私の滞在中にベトナムの建国記念日があった。多くのの家や店ではベトナムの国旗を掲げていて、ベトナムの人々の愛国心が感じられた。

2つ目は、公用語が違っても、コミュニケーションをとって、仲良くなりたい。ということだ。この目標は、はじめの頃はうまく出来ず、とても悩んだ。特に、コミュニケーションクラスで日本人(私)対9人の生徒で授業をしたときは、苦しかった。一人一人の話をもっと聞きたいと思えば、他の人が待ちくたびれて、ベトナム語で会話を始めてしまい、急ぐと、一人一人との会話が雑になってしまう。表面上は会話しているが、心から会話を楽しむことが出来なかった。他の学生大使の友達に相談したり、自分と向き合ったりして、相手に心から興味を持って話を聞こうとすること、これがコミュニケーションで大切だと気づいた。相手に心から興味を持って話を聞くことで、スムーズにコミュニケーションをとることが出来た。

 プログラムに参加した感想

私は、初めて海外に行った。A型肝炎、狂犬病、スリやひったくり、海外に行く前は不安でいっぱいだった。しかし、ベトナムに行って、住んでいる人は皆、私たちと同じなのだと感じた。私は、海外を表面的な部分でしか見ていなかったのだと気づいた。折り紙も、私は鶴しか折れないけど、鶴が折れれば喜んでくれるだろうと思っていた。でも、実際は違った。折り紙を教えるどころか、逆に紙幣を使ったかわいい折り紙を教えてもらった。鶴は現地の人も折ることが出来ていた。鶴が折れれば喜んでくれるだろうと考えていた自分が恥ずかしく、申し訳ないと思った。それから私は、インターネットを活用して日本の折り紙を練習し、新たに覚えた折り紙を日本語教室の生徒にも教えてあげた。

絵を描くのが好きな学生、苦い食べ物が嫌いな学生、コスプレが好きな学生、一人一人の個性を知れば知るほど、私たちと同じなのだと、国籍なんて関係ないのだと、気づいた。そのことに気づいたら、もっと仲良く、もっと親しくなりたいと思った。

このプログラムに参加して率直に思うことは、本当にやって良かったということだ。このプログラムは、学生との距離が近く、様々なことを現地の学生と行うことで、たくさんの人や経験に出会うことが出来た。ベトナムの学生と夢や目標を語り合ったことは、私にとって大きな刺激となった。

今回の経験による今後の展望

今回の、ベトナムでの経験を通して、相手に心から興味を持って話を聞くことがコミュニケーションにおいて大切なことだと気づくことが出来た。興味を持って聞くことで、相手が伝えたい内容がわかり、次の会話へつなげることが出来る。これは、日本でもコミュニケーションをとる上で大切なことだろう。今回学んだことを活かして、これからの日常生活に活かしていきたい。

今回、学生大使としてベトナム国家農業大学に行ったが、学生大使だけでなく、トビタテ!留学JAPANの人、交換留学でベトナムに来た学生など、様々な理由でベトナムに来ている学生と大学内で会った。お互いに話をすることで、海外に対する視野も広がった。大学生のうちに学生大使だけでなく、様々な機会に積極的に参加して海外に行きたい。

大学できたアオザイの画像
大学できたアオザイ

授業の様子の画像
授業の様子

ゲストハウスでひなたクラブの皆と写真の画像
ゲストハウスでひなたクラブの皆と写真

パーティーでの集合写真の画像
パーティーでの集合写真