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熊林瑠華 人文社会科学部 人文社会科学科 1年

派遣先大学:ベトナム国家農業大学 派遣期間:2020年2月20日~3月6日 

<日本語教室での活動内容>

 今回の派遣では残念ながら大学での日本語教室での活動はありませんでした。したがって、本報告書ではゲストハウスでの自習内容を日本語教室での活動として報告いたします。

 現地学生は、日本語で日常会話をすることが出来たので、ひらがなやカタカナ、発音などの基本的な勉強はしませんでした。日本語検定に向けての勉強をしている学生が多かったので、一緒に問題を解いたり出来なかった問題の解説をしたりしました。日本語検定1級は、私たちでも難しいと感じる問題が多く、現地学生のレベルの高さに驚きました。空いた時間には、日本語でのしりとりやカルタ、UNOなどをして、遊びながら学習しました。また、現地学生が苦手とする受け身の文章を沢山作り、例文の出し合いなどもしました。 

<日本語教室以外での交流活動>

 日本語教室以外では、現地の学生と一緒にご飯を食べながらお話をしたりすることで仲良くなれました。毎食、私たちが何を食べたいか尋ねてくれ、そこでご飯を食べました。そして、ご飯を食べた後にレモンティー屋さんやカラオケに行ってみんなで楽しみました。門限ギリギリまで現地学生と過ごすことが出来て、とても楽しかったです。夜には大学内の運動場の遊具で体を動かして遊びました。また、バスやバイクで大きなスーパーマーケットやイオンモール、ゲストハウスのそばの服屋さんにも連れて行ってもらいました。休日には、ハノイ旧市街やバッチャン、シルク村、ハロン湾などの観光地に連れて行ってもらいました。アオザイというベトナムの民族衣装を着せて貰い、沢山の写真も撮って貰いました。ご飯屋さんでは、ベトナム人だけでなく、沢山の国籍の人たちと交流することが出来て面白かったです。もっと英語を話すことが出来ればより交流を深めることが出来たのではないかと思いました。 

<参加の目標達成度と努力した内容>

 私の今回のプログラムにおける目標は、異文化を理解し、それを受け入れることでした。ベトナムは、日本比と比べて整備がなされていないところが多くありました。水道水が飲めない、町中にゴミが落ちているなどの衛生環境や、不規則に通る車やバイクなどの交通状況の悪さが印象に残っています。

また、日本ではなかなか食べることのない食べ物も食べました。カエルやカタツムリ、そろそろ産まれてきそうだった卵など、現地のノリがなかったら絶対に食べていないものを食べられたこともいい経験です。違った文化に嫌悪感を出すのではなく、受け入れることが出来ました。そして、日本とは違った環境を楽しむことが出来ました。 

<プログラムに参加した感想>

 私はこのプログラムに参加し、大きく成長出来たのではないかと思います。初めての海外でしたが、周りの方々の支えもあり、無事1人で渡航することが出来ました。今までの私は、人の後ろについて行くばかりで、自分では何もしてきませんでした。しかし今回のプログラムを通して、自分1人で飛行機やホテルの手配をしたことから、自主性を持って行動することが出来るようになりました。

また、現地の学生からも沢山の刺激を受けました。空いている時間があったらすぐに参考書を開いて勉強。携帯を見ていると思ったら、アプリで漢字の練習。気分転換に歌う歌は日本語でした。そんな勤勉で真面目な姿勢にとても感化されましたし、見習いたいと思いました。日本語を教える中で、聞かれたことにすぐに答えることが出来ず、また、うまく伝えられないこともあり、悔しい思いもしました。教えること、伝えることの難しさを痛感しました。日本人同士でならニュアンスで伝わるところもはっきりと言葉にしなければ伝わらないので、普段の生活でも伝わるからといって甘えずに、きちんと言葉にしていきたいと思いました。日本語なら意味が伝わりにくいことも、英語でなら伝わった、という場合もあったので、英語の勉強もしたいと思うようになりました。 

<今回の経験による今後の展望>

 今回のプログラムでは、初めての経験をたくさんしました。先ほども述べましたが、自分1人で飛行機や夜行バス、新幹線、ホテルの手配をしたことや、よく知らない場所を1人で歩けるようになったことは大きな自信に繋がりました。このプログラムに参加していなければ出会うことすらなかったであろうベトナムの学生たちと、帰国してからも連絡を取り合うほど仲良くなれたことはとても嬉しいです。

また、語学に対するモチベーションも上がりました。日向クラブのメンバーのおかげで現地滞在時にはさほど困りませんでしたが、もっと英語を話せていたらなあと悔しく思うことが多々ありました。ベトナムの学生たちのようにもっと勉強して、在学中に、今度は自信を持って海外に行きたいなと思いました。

 車やバイクの後ろに沢山乗せて貰ったこと、鶏の鳴き声で目を覚ますこと、全然お湯が出てこないシャワーや、草がてんこ盛りの食事など、日本ではできないことを沢山経験させて貰いました。異文化を理解し楽しむことで私自身の視野も広がったように感じます。今回の経験は、自分の将来について考えるきっかけにもなりました。今後はもっと言語を学び、また違った形で海外に行きたいです。

公園の風景の画像
公園の風景

アオザイの画像
アオザイ