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酒井明水 工学部 高分子・有機材料工学科 1年

派遣先大学:ベトナム国家農業大学 派遣期間:2019年2月20日~3月13日 

<日本語教室での活動内容>

 新型コロナウイルスによる肺炎の対策としてベトナムの学校が休校となっていたため授業ができませんでした。しかし、日本語サークルの日向クラブの皆さんと一緒に日本語の勉強をゲストハウスでしたり、普段の会話などから日本語を学んだりしていました。日向クラブの皆さんは日本語を勉強する意欲がとても高く、学んでいることも基本的なことではなく文章読解などをしている人もいました。問題で解いていてわからないところを私たちが教えるようにしていました。また、会話の中で疑問に思ったことも説明していました。意外にも、現代言葉をいろいろ知っていたり、私たちがあまり普段使わないような言葉もしっかり使えていたりして驚きました。 

<日本語教室以外での交流活動>

 私たちは日本語教室の授業はできませんでしたが、日向クラブの皆さんと私たちで現地の英語クラスの方々と英語で交流しました。皆さん意欲的に英語を勉強していて、お互いの大学はどんなところか、大学の専門は何かなど色々な話をしました。 

 普段の食事は学校のまわりの屋台のようなお店で食べていました。日本では食べないようなカエルや孵化しかけているたまご、アヒル、ヤギなどたくさんのものを食べました。ベトナム料理は甘く、唐辛子の辛さがきいているものが多かったです。また、初めて見る果物や野菜がたくさんありました。スイーツも豊富でぜんざいのようなものは新鮮でした。コーヒーも有名なだけあってたくさんの種類がありました。一番印象に残っているのはひまわりの種です。はじめ、レモンティーの当てにひまわりの種が出てきたときはびっくりしました。どれもとてもおいしかったです。 

 遠出もたくさんして、ハノイの中心地に行って大教会を見たり、ホアンキエム湖の周りでアオザイを着て写真を撮影したり、かわいい雑貨屋さんでお土産を買ったりしました。観光地なので楽しめるところがたくさんありました。フランス統治時代の面影なのか、フランス風な建物がたくさんありました。バインミーもフランスパンが美味しいのはフランスの影響だそうです。チャンアイという古いお寺にも行きました。世界遺産のお寺にある金色のたくさんの銅像にはとても感動しました。また、お土産を買うために大きなスーパーにも連れて行ってもらいました。日本の一般的なスーパーではなく、大型のスーバでとても楽しかったです。遠出をするときの主な移動手段はバスでした。ベトナムのバスは一回7000ドンととてもリーズナブルでしたが、道に長く止まって居られないので素早く乗り降りしなければいけなかったので大変でした。バスの中では私たち外国人や妊婦、お年寄りに皆さん席を譲っていてベトナム人の優しさを感じました。 

 また、生活をしている中で感じた事にベトナム人は自分の感情を大きくストレートに表現するということがあります。私たち日本人と一緒に話している時や動画を見ているときにベトナム人の方々は私たちとは違い、リアクションが大きかったです。お店の定員さんも、日向クラブの人たちがベトナム語で話しているときも意外と大きな声で感情を表現している話し方が多かったと思います。このような国による人の違いを感じられたことは海外に行ってみないとわからないことなのでとても貴重だなと思いました。 

<参加目標の達成度と努力した内容>

 私は日本語を教えることを通して会話をし、同年代の国際的な考え方を知りたいという目標がありました。たくさん会話をするように心がけました。将来はなにをしたいかという話を聞いたときに日本に将来行きたいと言っている人が多くいました。私自身も海外に行きたいという思いはありますが、大学の勉強とは別に他言語を話せるようになるまで勉強しようとは思ったことがありません。このように日本に興味をもって言語を学んでいる姿にとても尊敬し、私よりはるかに自分の国の外に目がいっていると感じました。 

<プログラムに参加した感想>

日本語教室ができなかったことで残念に思ったことは、細かく詳しく教えてあげられなったことです。普通に授業をしていればベトナム人の人たちはどのような発音が苦手か、どのようなことを知りたいのかということが細かく知れたと思います。また機会があれば日本語教室にかかわっていきたいと思いました。

日本語教室ができなかったことはとても残念ですが、その分ベトナムの町や人と触れ合えたことはとても良い経験になりました。日本にいると普段の私たちの生活は当たり前で心地よいものだということを感じられませんが、言葉も通じず慣れていない場所での生活の大変さを目の当たりにして普段の生活の有り難みを感じました。ベトナムではいろいろなものを食べて、いろいろな人たちと会話して充実した楽しい三週間でした。 

<今回の経験による今後の展望>

 今回の経験で感じたことは、同年代の人たちは同じような考えをもっていたり、同じようなことに関心を持っていたりするということです。会話の中でも勉強についての考え方だったり、恋愛の話で盛り上がったりなど多々ありました。逆に私と違うなと思ったことは日本語を学んで日本に将来行きたいという意識の高さでした。自分の今置かれている状況で頑張るだけでなく、新しい境地に自分から向かっていくような目標を見つけたいと思いました。大学生活を既存のカリキュラムだけで満足するのではなく、今回のような留学プログラムで学んだり、ボランティア活動に参加して自分の見識を広げたりといろいろな方法があると思います。このように意識高く、有意義に過ごしていきたいと思います。

陶器の村バッチャンでの集合写真の画像
陶器の村バッチャンでの集合写真

日本では見慣れないものばかり並ぶ果物屋の画像
日本では見慣れないものばかり並ぶ果物屋