ホーム > 国際交流・留学 > 学生大使派遣プログラムについて > R1ラトビア大学 > 大久保陽平

大久保陽平 工学部 高分子有機材料工学科 2年

派遣先大学:ラトビア大学 

派遣期間:8月30日~9月20日 

〈日本語教室での活動内容〉

日本語教室開講日
月曜日ビギナー16:30~18:00
火曜日ビギナー16:30~18:00、アドバンス18:30~20;00
水曜日ビギナー16:30~18:00、アドバンス18:30~20:00
木曜日アドバンス18:30~20:00

日本語教室では、参加する人数によって組むグループの大きさが異なった。マンツーマンがほとんどであったが、日本人のほうが多くなった時には、日本人二人で生徒一人を教えることもあった。また毎回生徒が何をしたいかによって教材を変えなくてはいけなかった。小学生くらいの人もいれば社会人もいて、学習目的もさまざまであった。前回と同じ人を担当するのであれば前回の続きをすることもできた。難しい漢字を知りたい人もいれば、日本語で日常会話を話せるようになりたい人もいた。時間を作って日本語教室に来ていただいているので、どうやったら楽しく授業をできるのか、日本語や日本の文化に興味を持ってくれるのかを考えたが、それは私にとって難しく解決できなかった。インターネット上にある食べ物や動物のイラストとその名前がセットで書いてある一覧や、様々な文法の一覧とその例文、昔話の日本語と英文訳を用いて授業をしようと思った。しかし、英語で伝えることの難しさと、自分が日本語について全く理解していないことを現地で授業をして初めて痛感した。たまに話題にする山形や日本の食べ物の話、テレビやジョークの話のほうが興味を持ってくれたように思えた。日常的な会話はその音を覚えればすぐに使えるものであったので、魅力的だったのかもしれない。 

〈日本語教室以外での交流活動〉

日本語教室以外では、日本語教室の生徒にリガの旧市街や観光地に連れて行ってもらった。私はラトビアについてすぐに週末になり、ビーチや旧市街に連れて行ってもらった。来てすぐで、落ち着くことはなかったが、自然と人や街の雰囲気に慣れていくことが出来たと思う。初めての海外観光であったが、夕方からの日本語教室の時間以外は自由であり、多くの素晴らしい街並みの景色を見ることができ、おいしい食べ物を紹介してもらって食べることができた。ラトビアにはたくさんの見所や歴史が詰まっており、現地に行って直接ラトビアに住んでいる現地の人から話を聞くことができて本当に良かったと思う。また食べたいものや行きたい場所があっても、ラトビアではほとんどがラトビア語で書かれているので、何が入っているのか、おいしいのか、どこ行きなのか、などたまに現地の人に聞きながら生活したのがとても印象的だ。外国人はつめたいという偏見が自分の中であったが、全然伝わらないときも優しく耳を傾けてくれたときは感動した。全員がそうではないかもしれないけれど、少しは自信を持てるようになった。 

〈参加目標の達成度と努力した内容〉

山形大学からせっかく来ているので山形の紹介ができればいいなと思ったのがこの目標であるが、これは達成できたと思う。ほとんどの人が山形県について存在も知らないわけだが、蔵王の樹氷や山寺、ラーメンの写真には興味を持ってくれて知ってもらうことができた。また外国の方とコミュニケーションをとろうとしても言葉が出てこず、まるで会話にはなっていなかった。異国の方どうしで英語を使って会話をしているのを見て、このようになりたいと思った。最初は緊張して声をかけることも、何もできなかったが、緊張することはなくなったと思うし、今回経験したことが自信につながったような気がしている。 

〈プログラムに参加した感想〉

このプログラムでは自由時間が多く、自分で現地の過ごし方についてしっかりと考える必要があった。外国の方と接する機会はたくさんあったのでもっと能動的に過ごせればよかったなと思う。

初めての海外渡航であったが、異国の人と頻繁に関わっていく機会を得ることができてとてもよかったと思う。周りの人たちやスマホを頼って工夫しながらする生活は貴重なものになった。特に日本語教室では、放課後の時間なのにもかかわらず、日本語を学びたいと意欲の高いラトビア人が来て感動した。日本語について考えたことがなかったので、まともなことを教えられなかったことを申し訳なく思った。日本語教室の生徒は日本語を学ぶ機会として授業の時間をとても大切にしていて、趣味で日本語を学びに来ている人もいた。今まで考えたこともなかったが、話せる語学を増やすことの大切さを知った。 

〈今回の経験による今後の展望〉

今回最も感じたことは自分が英語を全く話せないし、聞けないことだ。ゆっくり話してもらっても何を伝えたいのか少しも分からなかった時が多々あったし、また言いたいことを考えても全然言葉にできたいことが多くあった。スマホを使って調べることはできて便利だが、使うのではなく意思疎通をスムーズにできるようにしたい。次に日本についてもっと知っておこうと思った。ラトビアには数々の芸術や歴史、文化がありこれらを知ることができたのは現地の方々から直接聞くことができたからである。ラトビアについて質問すると、詳しく説明をしてくれた。日本について聞かれてもうまく答えることはできなかった。いつも食べるものや有名な場所、習慣などは教えられても、芸術や周りの国との歴史的関係、宗教などについては全く詳しくないので伝えられなかったことに公開している。特に、現地の方々は時折政治の話題で盛り上がっていた。しかも私よりも歳の下の方たちが熱く語っていた。日本はどうと聞かれても何も答えることはできなかった。なので今一度日本について知ってみようと思った。たくさんの人が日本に行きたいと言っていたので、日本の魅力をもっと知りたい。

日本語教室の生徒の誕生日パーティーの様子の画像
日本語教室の生徒の誕生日パーティーの様子

日本語教室後、よく夜ご飯を食べに行ったの画像
日本語教室後、よく夜ご飯を食べに行った