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鈴木美玖 人文社会科学部 総合法律コース 3年

派遣先大学:ラトビア大学 

派遣期間:2019年9月4日~9月18日

日本語教室での活動内容

私が派遣された時期はちょうど中盤くらいで、ラトビアの学生一人に対して日本人学生が一人から二人ついているような状況だった。ビギナークラスは生徒が少ないため日本人学生を二チームに分けて活動していた。

授業の内容は、ラトビアの学生の要望に応える形で行っていたため、慣用句や漢字など様々なものを教えていた。中には、日本語がとても流ちょうな学生さんもおりとても驚いた。日本語教室には小学生から私たちの父母世代まで幅広い世代が参加していた。日本語を教える中で、自分が分からないものはすぐに調べて伝えたり伝わりにくい表現は辞書で確認したりするなど私自身も一緒に学習するような形での授業を行った。

日本語教室以外の活動

日本語教室の授業が終わった後は、いつも誰かしらが食事に誘ってくれいつも楽しく夕食をとることができた。また、今回は日本語教室の生徒の一人がバースデーパーティーに誘ってくれたため日本人学生みんなで参加した。日本では自分の誕生日のお祝いのパーティーを自分で企画することはあまりないので新鮮な感覚だった。学生の自宅では、日本のカレーライスをふるまってもらったがとてもおいしかった。

参加目標への達成度と努力した内容

私が学生大使派遣プログラムに参加した目的は、英語に触れる機会を持ちたかった事と自宅から離れた生活を経験するためだった。実は今年の七月に私はモスクワを訪れていた。その時は花笠サークルでのプログラムで、日本人のガイドの方が四六時中行動を共にしてくれたためとても快適な一週間を過ごすことができた。日本語を勉強している学生以外とは英語で交流したが、私は初めての海外であったため英語で会話するということも初めてだったのでなかなか話すことができなかった。結局自分から率先して会話をするようになったのは帰国する少し前になってしまい、自分の積極性のなさに驚いた。その反省を生かし、ラトビアでは積極的に行動したいと目標を立てていた。しかし、現地についてから数日間はやはり買い物をするときでも授業でも積極的に行動することができなかった。授業を数日間続けた後は、買い物や食事であっても値段や何が入っているかなど少しずつ会話を楽しむ余裕が生まれた。余裕が生まれるまではただ毎日を過ごすことに精いっぱいだったが、その後からは授業だけでなくマーケットでの会話なども楽しみつつ自分の語彙力を生かすことができたと思う。

また、普段実家で生活している私は二週間家を空けること自体が初めてだった。日本から千キロ以上離れた土地で家族がいないという状況、また炊事や洗濯なども自ら一人で行わなければならないということもなかなか経験がなかった。たった二週間の生活だが手伝いなく一人で生活することの大変さ、母親の大切さを感じることができた。

プログラムに参加した感想

学生大使派遣プログラム自体は一年次から興味があったものの、なかなか参加するタイミングがなく今回三年生でようやく参加することができた。想像していたプログラムとは異なりもっと自由度の高いプログラムであると感じた。もちろん日本語教室で日本語を教えることも自国を知ることができ、とても良い経験になったがそれ以外にもラトビアでしかできない経験ができた。例えば、ラトビアでは日本と異なり学割が使える場所がとても多い。美術館や有名な聖ペテロ教会などの建物や、大学の校舎そばにある会場で鑑賞できるオペラ、バレエなども手ごろな価格で鑑賞することができる。自国の文化的なものに振れやすいように配慮されたシステムはとても素晴らしいと感じた。ラトビアでの生活は、なるべくその地でしかできない、日本ではあまりしないようなことをしたいと考えていた。そのためオペラとバレエの鑑賞へ行った。生のオーケストラと、バレエ、そしてオペラ歌手の声は鳥肌が立つほどのものだった。私がこのプログラムで意識していたことは、日本ではできないことや自分が選択しないようなことをするということだ。せっかくの機会なのだから公開しないように行動しようと考えていた。ラトビアは、様々な建築様式が組み合わされた街並みや文化財などが多く私の目的にはとても合っていた。今回のラトビアで久しぶりに周りをよく見ながら歩いたり、初のオペラ鑑賞や現地の食事を食べたりすることができ良かった。

今回の経験による今後の展望

今回、ラトビアを訪れようと思った一番の目的はやはり自分の英語を利用した積極的な交流だった。私の英語学習は、大学一年生までで終わっておりその後はなかなか英語に触れることはなかった。せっかく英語圏に行くのだからスピーキング能力をしっかり挙げて帰りたいと考えていた。ロシアでの反省をいかして二週間を過ごしたいと目標を持っていたが、初めのうちは積極的になることができなかった。初めての国であることや、空港までは一人で行動したこともその原因の一つだと思う。しかし日本語教室の生徒の方々や、先にラトビアについていた日本人学生のおかげで少しずつ積極的になることができた。また、せっかくラトビアを訪れたのだからとリトアニアのシャウレイにも足をのばした。ラトビアだけでなくどこの国の人でも、質問をすれば優しく答えてくれたことも大きかっただろう。

二週間という本当に短い期間であったが、その中で様々な人と関わり合うことができ自分の目標も達成することができたと思う。短い期間であっても多くのことを経験することができたラトビアは本当にいい国だったと感じる。ラトビアは母国語がラトビア語、学校では英語と選択でドイツ語かロシア語を選択することができる。それに対して日本は英語すらもままならない。今回の渡航でさらに英語とそれを利用する積極性の大切さを痛感した。今回の経験をいかして、これからの英語学習のモチベーションや、海外に目を向けて様々なものに挑戦していきたいと思う。

日本語教室の画像
日本語教室

学生と夕食の画像
学生と夕食

聖ペテロ教会の画像
聖ペテロ教会