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箱石幸作 人文社会科学部 人文社会科学科 2年

派遣先大学:ガジャマダ大学
派遣期間:2月19日~3月7日

1 日本語教室での活動内容
 日本語教室は月曜日から金曜日の平日に午前と午後の2回行われた。初級クラスと中級クラスの2つのグループにクラスを分け、1人の山形大学の学生が3~4人の現地学生相手に日本語の授業を行うという形式であった。初級クラスでは授業の前半はひらがなやカタカナの読み方、書き方を中心に授業を行い、後半は日本語で軽く自己紹介ができるようになることを目標に掲げ、自分の名前、趣味などを日本語で言えるような授業を行った。日本語を英語で教える必要があったので、とても苦労したが、私が伝えたいことを現地学生が汲み取ってくれたおかげで、日本語で自己紹介ができるようになるという目標はある程度達成できたのではないかと感じている。中級クラスでは日本語を話せる現地学生が中心であったので、お互いの趣味の話や日本や日本の文化、好きなアニメや音楽、映画の話を行った。また、「日本に来たらどこに行きたいか」や「大学を卒業したら何をしたいか」というテーマを与え、作文をしてもらい、添削を行った。中には漢字を書ける学生もおり、日本語能力の高さに驚いた。わずか2週間という短い期間であったが、日本語教室の最後には本当に多くのプレゼントを頂き、とても感動した。こんなにも多くの学生が日本という国に興味を持ってもらい、日本語を勉強していたので今後も何らかの形で彼らの勉強のサポートをしたいと感じるようになった。

2 日本語教室以外での交流活動
 平日は日本語教室を通じて仲良くなった現地学生にバイクで近くのスーパーに連れていってもらい買い物をしたり、大学の食堂で一緒に昼ご飯を食べたりするなどをして交流を深めた。現地学生との会話は英語で行うため、自分が言いたいことうまく言えない場面や相手が何を言っているのかを正確に聞き取れない機会がとても多く、これからも英語の勉強を熱心に行い、現地学生と英語で流暢に話したいという気持ちが非常に湧いてきた。土日はボロブドゥール遺跡やビーチに連れていってもらい我々を常にサポートしてくれた現地学生と共に海で泳ぎ、今回のインドネシア滞在の中でも特に楽しい時間を過ごすことができた。今回、我々を常にサポートしてくださった現地学生とは2週間という短い期間でもとても仲良くなり、空港まで見送りに来てもらい、次いつ会えるかわからないという別れの際はとても寂しい気持ちで一杯になった。

3 参加目標への達成度と努力した内容
 私はこのプログラムに参加する前に、自分自身の英語力の向上と自分の中の価値観や考え方を広げるということを参加目標として掲げた。一つ目の英語力向上に関しては、2週間という短い期間ということもあり、大きな成長を遂げることは難しかったと感じる。それでも積極的に英語で話しかけたりと自らコミュニケーションを図ろうということは行った。現地学生の中にはジャワ語、インドネシア語、英語、日本語を当たり前のように使いこなす学生が多く、英語が話せない自分にとってはとても刺激を受けた。それまでは資格試験のために勉強していた英語も、現地学生と流暢に英語で話したい、英語を使った職に就き、世界的に貢献ができる人材になりたいといった具体的な目標を持つことができたので、今後も英語の勉強に励んでいきたいと思う。また、二点目の自分の中の価値観や考え方を広げるという目標は少し抽象的であるため評価が難しいが、インドネシアで様々な文化や人と交流してきたので、今後徐々に広がっていくであろうと感じている。この先、何か困難なことにぶつかった際、「あのとき交流した人たちならどう考えるか」という自分にはないモノサシで物事を測ることができるようになったのでこれも大きな成果だと感じている。

4 プログラムに参加した感想
 この学生大使派遣プログラムでインドネシアを訪れるということが私にとっては初めての海外であった。前からいつかは海外に行きたいという自分の中での願望が叶ってうれしいと感じている。派遣前は期待よりも不安の方が大きかったものの、今はまたインドネシアに行きたい、ガジャマダ大学の学生に日本語を教えたいという想いで溢れており、本当に素晴らしいプログラムであると感じている。外国で日本語を教えることやインドネシア滞在中の数々の貴重な経験は今後何かしらの形で活かしていきたいと思う。また、日本には少子高齢化や物価高などの様々な問題がある。日本にいると日々暗いニュースが流れてくる一方であるが、先ほども述べた通り、こんなにも多くの現地学生が日本に興味を持ち、現地学生の皆が日本に行きたいと思ってくれていることに非常に感動した。日本にいるだけでは見ることができない日本の姿を少しでも見れたということは非常に貴重な経験になった。

5 今回の経験を踏まえた今後の展望
 先ほどの述べたように、今回の経験を通じてより具体的な英語を勉強する理由を持てたので、今後はますます英語学習に励んでいきたいと思う。また、異文化交流の面白さについても体験することができたので今後、山形大学の構内で留学生と交流する機会があれば積極的に交流していきたいと思う。また、もう一度インドネシアに行きたいと思う気持ちもある一方、様々な国を訪れ、異文化交流をしたいという気持ちもあるのでこの願望を叶えられるように頑張りたいと思う。
 最後に、我々のことを常にサポートしていただいた現地の学生、派遣をサポートしていただいたガジャマダ大学、山形大学の国際交流課の担当の方、共に現地で行動したメンバーに感謝致します。ありがとうございました。

日本語教室での画像
日本語教室で

山形大学とガジャマダ大学の交流イベントでの画像
山形大学とガジャマダ大学の交流イベントで