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草木啓汰 人文社会科学部 経済・マネジメントコース 1年

派遣先大学 派遣先期間:ガジャマダ大学 2月21日~3月13日

 日本語教室での活動内容
 ガジャマダ大学では、平日の午前10:00~11:30までと午後1:30~3:00まで、90分×2コマずつ日本語教室が行われた。私が派遣された際には、山形大学の学生の人数が多かったので、個別授業に近い形で日本語を教えることができた。主に担当をしたのは、日本語を初めて学ぶ学生だった。これらの生徒たちを教えた際には、ひらがな、カタカナから教え、それだけだとどうしても飽きが来てしまうと思い、簡単な単語をひらがな、カタカナのそれぞれで教えながら授業を行った。少しずつレベルが上がってきた学生からは英語で「〇〇ってなんていうの?」と聞かれた内容について、日本語訳のような形で教えた。また、時々日本語を話すことのできる学生の担当をすることもあった。レベルに応じて、手紙を書く際の季節による書き出しの言葉を教えたり、歴史に興味のある学生には、明治維新の話をしながら出てくる漢字を教えたり、簡単な日本地図を描いて、県名や観光名所、特産品などを教えながら、出てくる漢字にも触れた。

 日本語教室以外での交流活動
 3月1日金曜日にIpik先生のおかげで、山形や日本の文化について紹介する機会を設けてもらった。現地にいた学生大使のメンバーが約4人ずつ4つのグループに分かれ、それぞれ準備を行った。限られた時間の中で、各々が授業の間や放課後の時間などを上手に使っていい準備ができたと思う。当日は山形大学の紹介、山形の紹介、日本に関するクイズ、じゃんけん列車、合唱などを行った。いつもの授業で来てくれているインドネシアの方や、それ以外の方も来ていた。会場が笑顔であふれるいい発表ができたと思っている。
 このほかにも、普段の放課後には私たちが宿泊していたカガマで現地の学生とUNOやトランプなどをしたり、毎日夕食に連れて行ってもらった。休日にはボロブドゥールや、マリオボーロなどの様々な観光地に連れて行ってもらった。これらを通して現地の学生と色々な会話を楽しむことができた。

 参加目標の達成度と努力した内容
 私は今回大きく2つの目標があった。日本語や日本の文化について可能な限り多くを教えることと、現地の文化、生活を学ぶということだ。これらのことを通して、現地の方とコミュニケーションを多くとりたいと考えていた。日本語教室やそのほかの時間で多くのインドネシア人とこれら二つの目標を含めた様々な会話ができたため、どちらの目標も達成できたと思っている。しかし、今回はほとんど日本語を使っての会話が中心だった。英語も使う機会はあったが、相手が英語で話して、私は日本語で答えるという形をとってしまっていた。現地の学生にとっては日本語での日常の会話を学ぶといった意味ではいい勉強の機会ではあったと思うが、私にとってはそれに甘えた形になってしまったと思っている、今振り返ると、時々英語での会話も楽しんでみるとよかったと思う。

 プログラムに参加した感想
 今回の学生大使に参加して印象に残っていることは、英語の「訛り」についてだ。私は初級の学生を担当することが多かったが、その際に向こうの英語の発音が分からないことが多々あった。また、私の英語の発音が伝わらないことも多かった。中にはきれいな発音で聞き取りやすい英語を話す学生もいたが、やはり単語によっては何を言っているのかが全く分からなかったことがあった。「日本人の英語の発音はひどい」「中東訛りの英語はきつい」などのようなことは話には聞いていたが、実際に体験してみると、本当に全然わからない、伝わらないのだなと実感できてよかったと思っている。
 また、3月1日に行われた会では大勢のインドネシア人の前で、英語の原稿を話すという機会があった。短い時間だったが、多くの外国人の前で英語をプレゼンの形で話すことは初めての機会だったので、良い経験ができたと思う。会が終わった後には、現地の友達から、「発音上手だったよ」「ネイティブかと思った」などと、お世辞だとしても嬉しいことを言われたので、これをこれからの英語の学習の自信にしたい。

 今回の経験による今後の展望
 ここまでに書いてきた通り、今回の経験を通して自分の英語力のなさを思い知らされた。これからは「話す」ということに重点を置いて英語の学習をしたいと思っている。というのも日本語教室に来てくれていた学生の中に、二週間程度で多くの日本語を話せるようになっている学生がいたからだ。彼は、授業でもそのほかの時間でも積極的に私たちとコミュニケーションをとろうとしていたのが印象的だった。わからないことなどがあれば調べたり、聞いたりしていた。このことから、話すことが、言語習得にとって大切だと実感することができた。そして、私もこれまでは国語という授業で日本語を長い時間をかけて学んできたので、同じように小さなことから少しずつ英語を学習していきたい。
 また、学生のうちに英語圏の様々な国へ訪れて、実際にそこの国ではどのような発音をしているのかといったことを体験したいと思っている。

 

Yamagata's Friendship Party終了後の集合写真の画像
Yamagata's Friendship Party終了後の集合写真

移動で使用したバス車内の様子の画像
移動で使用したバス車内の様子

初めての授業の画像
初めての授業