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大崎教授の海外駐在記「ガジャマダ大学駐在記(7)」

ガジャマダ大学の学部巡りの最後として、工学部を訪れました。工学部は8学科から構成されており、どの学科も他学部の学部ほどの大きさです。建築工学計画学科は教員数が51人、電気工学情報技術学科は70人、物理工学科は33人、測量工学科は35人、地質工学科は35人、化学工学科は38人、機械工業学科は63人、都市環境工学科は57人でした。したがって、教員の総数は382人です。

学部巡りの対象は、山大内に対応する学部学科がある学部だけで、18学部中、歯学部、薬学部、獣医学部は除きました。お膳立てすべては、農学部の研究協力担当のイピ先生がして下さいました。対応して下さったのは、多くの場合、各学部長と国際交流担当の副学部長です。私は、彼らに山大の紹介パンフレットを渡し、パワーポイントを用いて、山大のHPで得た情報で、山大の全体像や、学部の紹介、特に、対応する学部の場合は、学科や研究室の説明、留学制度、奨学金制度、そして山形での学生生活を説明しました。今回の工学部の場合は、山大工学部の全学科全教員の研究テーマだけでなく、有機エレクトロニクス研究センターと、新設直後の有機エレクトロニクス・イノベーション・センターについても、詳細に説明しました。しかし、質問の多くは留学制度と奨学金取得の可能性でした。なお、この山大紹介は、セミナーや講演会の冒頭でも繰り返し行っています。また、日本語クラスの学生にも、折々に簡単に繰り返しています。

ガジャマダ大学側もパンフレットやパワーポイントを用いて学部を紹介し、学部生の短期交換留学や、大学院生のダブルデグリー、本格的なPhDコースの留学など、多彩なプログラムの交換をしたいと、常に強い意志を見せます。実現することを祈っております。

8月29日の午後には、日本語クラスの最後の授業を行いました。月曜から木曜までの午前2時間と午後2時間の授業を6週したのですが、皆勤者が2名出ました。最後の授業は「転校生」と「誕生日」という2つのテーマで、寸劇を行いました。10人ほどの学生が、自分たちでテーマを決め、脚本を書き、各15分程度の寸劇を、表現力豊かに演じました。用意のために3日かけたそうです。見学に来られた日本語の分かるイピ先生は、「すごい、すごい」と感嘆の声を連発していました。この日のために教室に飾った壁掛けには「私たちはぜったいに日本へいきます」と書いてありました。

日本語クラスは、9月以降の継続も決まり、連絡用のフェイスブックも立ち上げ、山大生からすでに書き込みがありました。茨城大学農学部の修士課程を終えたチンタさんが、週2回、学生達と日本語の勉強を共に続けたいと、先生役を引き受けてくれたのです。

ガジャマダ大学は8月27日が卒業式で、9月2日に入学式があります。入学式は年に1度あるだけで、約1万人の新入生が入学します。しかし、卒業式は、8月以外に、11月、2月、5月の4回あり、それぞれ2500人の学生が卒業していくそうです。なぜ4回に分けるのか、聞いたところ、一遍にやると、卒論指導が大変だから4回に分けるそうで、成績の良い学生の順に卒業させていくそうです。日本語クラスの4年生の男子学生にいつ卒業するのだ、と問うと、11月には卒業したいのだが、という返事が返って来ました。

卒業式の日にの画像
卒業式の日に

日本語クラスお別れ会の壁飾りの画像
日本語クラスお別れ会の壁飾り