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大崎教授の海外駐在記「ジョモ・ケニヤッタ農工大学駐在記(5)」

 8月26日から、山形では、サテライト・オフィスのある海外6か国の協定校から、山形大学提供の日本語クラスの学生18人を集め、山形大学の学生も18人参加して、ミニワールド体験をしています。ジョモケニヤッタ農工大学(JKUAT)からも、男女二人の学生が参加しています。27日は3泊4日の蔵王山寮での合宿だったそうで、そのうちの一人のジェイムス君の楽しげなメイルが、JKUAT日本語クラスのフェイス・ブックに載っていました。以下がそのメイルです。ローマ字で書かれていますが、当地の学生たちが日本語ソフトを持っていないためで、ジェイムス君は簡単な漢字を含め、ひらがなカタカナは堪能です。

 watashiwa edna san to nihon ni imasu. nihon ha gijutsu no kuni desu. watashitachi wa nihon ga suki desu. ryougaku program wa totemo subarashiidesu. peru to indoneshia to chugoku to latvia to vietnam to nihon no gakusei ga imasu. takusan no nihon no tabemono ga oishikattadesu. yoi jikan wo.

 その前日、JKUATの日本語クラスに参加している、同じ構内にある、汎アフリカ大学院大学(PAU)のナイジェリア人留学生のサディック君が、日本から発した写真メイルが載っていました。彼は、7月下旬から東大のサマー・プログラムに参加していたのですが、プログラム終了後に、昨年日本語チューターとしてケニアにやってきた山形大学の学生と東京で落ち合い、彼の実家に遊びに行ったようです。どの写真の顔も笑みが溢れていました。

 やはりPAUに来ている、同じナイジェリア人留学生のサダ君は、ベトナム国家農業大学(旧名:ハノイ農業大学)のチャム・アインさんの英文リポートを添削したそうです。ケニアもナイジェリアも公用語は英語です。チャム・アインさんは「やっぱり本場の英語は違う」と喜んでいました。日本語クラスは、横の広がりを見せています。

 私のJKUATの駐在は、これが3度目ですが、今回は初めて学外に宿舎を求めました。サテライト・オフィスまでは徒歩で約25分はかかりましたので、急いでいる時には、オートバイ・タクシーを良く利用しました。料金は約40~50円でした。以前は、短距離の移動は自転車タクシーだったのですが、4年ほど前からオートバイ・タクシーが目につくようになり、今年は圧倒的にオートバイ・タクシーが多数派です。当初は、自転車タクシーをボダボダ、オートバイ・タクシーをピキピキと呼んでいたのですが、今は、ボタボタと言うと、オートバイ・タクシーをさすようになっていました。

 オートバイはインドネシアやベトナムでは庶民の足で、市街地に満ち溢れ、大学生なら誰もが持っている、という感じです。そして、そのほぼ総てが日本製です。しかし、ケニアでは個人でオートバイを持っている人はほとんどいません。また、総てが中国製です。親しくなったドライバーが、「金があるなら日本製を買いたい。日本製なら10年以上もつが、中国製だと3年ももたない。でも、日本製は高くて買えない」と嘆いていました。

 28日の午後にケニアを離れ、29日に日本に戻ってきました。28日の午前中は、サテライト・オフィスにJKUATの農学部長と技術工学部長が別れの挨拶にやってきて、ABEイニシアチブの話をして帰っていきました。

自転車タクシー。背後は、日本製バンを改造した中距離バスのマタツ。の画像
自転車タクシー。背後は、日本製バンを改造した中距離バスのマタツ。

オートバイ・タクシー。の画像
オートバイ・タクシー。