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ラトビア駐在記5-3

 今日は10月25日。先週末には、3週間続いた雨模様の天気が上がり、3日間ほど、晴天の日があり、夜空には星も見えました。気温は日中でも零下になり、朝は一面に白い霜が降りています。通りには枯れ葉が舞い、宿舎の暖房は一日中つくようになりました。夜中でも、室内はとても暖かいです。しかし、今日から天気は悪化し、夕方には雪になりました。
 ラトビア大学の所在地リガは、音楽の都です。毎日どこかで音楽会が開かれており、バイオリン、チェロ、クラリネット、と言った楽器ケースを抱えて通りを歩く人や、路面電車やバスに乗る人を良く見かけます。また、これらの楽器を弾く辻音楽師が街中にいます。どの音楽会も、チケットは5~20ユーロに設定されており、演奏開始時間は、週日は19:00で、週末は日中にも行われています。
 ラトビア大学本部の北隣には、国立オペラハウスがあり、オペラとバレエが上演されます。この一週間だと、10月25日がオペラ「ザ・イミューアド」、26日がバレエ「白鳥の湖」、27日がオペラ「オネーギン」、28日の昼がミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」で夕方がバレエ「レイモンド」、29日がオペラ「鳥」があります。オペラハウスには専属のオーケストラがあり、各公演は常にオーケストラの生演奏付きです。
 オペラハウスの観客席は5層で、各層に私物を預けるクロークがあり、コートやカバンや雨具を預けます。幕間の休憩時間は、観客は、各層にある喫茶室で、ワイン、コーヒー、紅茶、ケーキなどを楽しむことができます。
 オペラハウスのオーケストラとは別に、近くに国立オーケストラの本部があります。ラトビア大学本部の西隣は音楽大学で、その2階に大きな演奏会場があり、音楽大学の正面玄関の周りには、演奏会の案内ポスターが沢山張り出されています。
 ラトビア大学本部から徒歩10分以内の所に、大ギルトと小ギルトという2つの演奏会場があります。ここも、観客は私物をクロークに預けます。大ギルトは、舞台から客席はせり上がって3階に達し、オーケストラのような、比較的大規模な演奏会が開かれます。2年前には、リガ国際ピアノコンクールがあり、日本人の女性2人が参加しました。先週は、ラジオ放送局がライブで流した「モーツアルトとブラームスの夕べ」で、ピアノ、チェロ、ビオラ、バイオリンの四重奏がありました。今週は29日に男女二人による、愛の歌のジョイント・リサイタルがあります。
 小ギルトは、特別の演奏舞台がない室内楽の会場で、仮設の座席が並べられ、早く入場すれば、演奏を1~2メートルの距離から聴くことができます。先週は「ブラームスの夕べ」で、ピアノ、チェロ、クラリネットの三重奏を、一番前の席で鑑賞できました。
 教会でも演奏会は多く、27日にリガ大聖堂でパイプ・オルガン、同じ27日に聖ペトロ教会でリガ放送局合唱団、28日には聖ゲルトゥルーデス古教会でパイプ・オルガンの演奏会があります。これらの教会も、ラトビア大学本部から徒歩10分圏内にあります。
 その他、26日にリガ美術館で現代舞踏が、30日にダイレ劇場で民族舞踏があります。以上は総てクラッシック音楽会ですが、ジャズやモダン音楽会も同じような頻度であります。

大ギルトの画像
大ギルト

小ギルトの画像
小ギルト