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ラトビア大学駐在記5-4

10月29日の日曜日は、午前4時に夏時間が終わり、時計は冬時間の午前3時に巻き戻されました。学生達に、29日から冬時間になるとさんざんと忠告されていたので、混乱はなかったです。これで、最近のリガの夜明け時間は、午前8時半頃から7時半頃と、1時間早くなりました。しかし、年末年始の夜明けは午前9時以後になるそうです。ちなみに、山形の冬の夜明けの最も遅い時間は、午前6時55分です。

スマートフォンには、日本で購入したシムカードとラトビアで購入したシムカードの両方を格納して、ラトビアのシムカードをアクティブにしてあります。待機時の画面の時間はラトビア時間ですが、29日の朝に目が覚めて、日本時間をチェックすると、ラトビアと7時間の時差がありました。前夜、寝る時には6時間の時差でしたから、スマートフォンの現地時間は自動的に巻き戻されていたのです。当然と言えば当然なのですが、腕時計の時間は自分で巻き戻す必要があり、何かと便利になりました。

街の木々の葉の多くは落ちてしまい、残った葉も輝きを失っています。毎日、雨は断続的に降っているのですが、街行く人々は、あまり傘を差していません。オフィスのある大学本部から、日本語クラスを開講している経済学部までの途上、傘を差している人の数を数えてみました。百人中、14人が差していて、86人が濡れたまま歩いていました。

冷たい雨を避けて、最近はタクシーを良く利用しています。ラトビア大学本部界隈から宿舎までは4~5キロあり、バスやトラムなどの公営交通を利用すると、30分ほどかかり、料金は1ユーロです。しかし、良心的なタクシーを利用できれば、10分ほどで、5ユーロ以内です。日本円で約650円ほどですから、かなり安くて便利です。しかし、多くの場合、8~10ユーロは請求されます。今までの最高額は17ユーロで、この時はドライバーと口論になり、結局10ユーロで妥結しました。

タクシーにはメーターが付いていて、不正な操作はしていないようですが、遠回りよくするのです。最近は、乗車中にグーグルマップの位置情報を見ています。一直線に行けば目的地に着くところを、右に曲がったり左に曲がったりしますから、「真っ直ぐだ、真っ直ぐ」「曲がるな」と注意しますが、ドライバーは「いや、これで良いのだ」「俺は道を良く知っている」と返してきます。17ユーロ請求されたときには、散々と右に左に曲がった挙句、宿舎の近くで逆走され、「反対だ、反対」「止れ、止れ」とドライバーの肩を揺すりました。彼らは押しなべて体格が良いので、狭い車内での言い合いは、気持ちの良いものではないのですが、黙っているわけにはいきません。「君が道を間違えたので17ユーロもしたのだ。実際は5ユーロ以内の道だ」と頑張りました。英語が良く通ずるので、口論が可能です。

ウエブサイトで調べたところ、リガにはタクシー会社は41社ありました。このうち評判が良い星印が多いのは4社でした。注意書きとして、「タクシーは予約を入れて呼ぶべきで、流しは料金を吹っかけてくる。特に、人出の多い場所での人待ちのタクシーは悪質なドライバーが多い」とありました。これは、ラトビアに限ったことではなく、サテライト校のある多くの国で共通です。どの国でも、はでに遠回りされた苦々しい思い出があります。

雨の降るラトビア大学本部界隈。傘を差す人が少ない。の画像
雨の降るラトビア大学本部界隈。傘を差す人が少ない。