ホーム > 国際交流・留学 > 海外拠点情報(駐在記) > ハノイ海外拠点(ベトナム) > 大崎教授の海外駐在記「ハノイ農業大学駐在記2(1)」

大崎教授の海外駐在記「ハノイ農業大学駐在記2(1)」

 1月31日の深夜に、ハノイ農業大学(HUA:Hanoi University of Agriculture)に戻りました。宿舎は大学構内にある、本部から徒歩5分程の3階建てのゲスト・ハウスで、その2階に投宿しました。ゲスト・ハウスのある一角は、他に、半アウトドアのカフェ、半アウトドアのレストラン、そして、この界隈きっての高級レストランがあります。

 翌2月1日より数日間は千客万来でした。特に、日本語クラスの学生たちが、誘い合ってやって来ました。ベトナムは2月10日に旧正月(テト)を迎えます。学生たちは2週間ほど故郷に戻り、家族とテト休暇を過ごすそうで、帰省の前に、私たちに会っておきたいとやって来ては、昼食や夕食、昼や夜のお茶を共にしました。中に、山形大生ではない日本人学生2人と、カンボジア人留学生も参加していました。

 日本人学生はチューターとして、カンボジア人留学生は受講生として、山形大学提供の日本語クラスに参加したそうで、留学先の学部や研究室よりも、HUA全学から集まってきた日本語クラスに多くの友人ができたそうです。農学部に留学してきた日本人の女子学生は、テト休暇の2週間を、会計・経営学部の学生の、遠い田舎にある実家で過ごすそうです。日本人の男子学生は、あるプロジェクトに参加していたそうで、帰国前日の送別会が、私たちと日本語クラスの学生たちとの、夜のお茶会でした。

 今日は2月8日。学内はひっそりと静まり返っています。HUA本部前からハノイ市内に行くバスは、大学構内に2つの停留所を持つのですが、大学構内には入って来ずに、正門前でUターンを始めました。カンボジア人学生のブスィー君と私たちは、昨日はハノイ市内に実家のある日本語クラスの学生の自宅に招待されて、お正月料理を振る舞われました。その後は、年末の買い物客で賑わう街に誘われました。街で最も目についたお正月用の商品は、桃の花木、黄色い梅の花木、そして、小みかんの木、でした。10日からは、ブスィー君と私たちは、昨年、短期交換留学生として山形に来た日本語クラスの学生で、すでにHUAを卒業した元学生の、ハノイ郊外にある実家に3泊4日の日程で招かれています。

 日本語クラスは、HUAに親日家の大きなサロンを形成したようです。先日はHUA本部1階にある、国際教育発展院のハー院長の執務室に呼ばれ、日本語クラスをハノイ日本文化交流会として発展させ、日本語を課外科目から正規科目にすることに協力してもらいたい、という相談を受けました。今後どのように対応するか、喫緊の検討課題です。

 現在、山形大学(YU)日本語チューター、ハノイ農業大学(HUA)日本語クラス、ジョモ・ケニヤッタ農工大学(JKUAT)日本語クラス、の3つのグループに、グループ内の情報共有のフェイス・ブックが立ち上がりました。また、YUとHUA、HUAとJKUAT間のフェイス・ブックでの交流も始まりました。私たちのベトナム再訪も、学生たちはフェイス・ブックで知ったそうです。日本語チューターに関心のある方は、YUのフェイス・ブックに参加してください。参加方法は、渉外部国際交流室で紹介しています。

桃の花木の画像
桃の花木

黄梅の花木の画像
黄梅の花木

小みかんの画像
小みかん