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大崎教授の海外駐在記「ベトナム国家農業大学駐在記2(2)」

 11月20日は「教師の日」で、日本語クラスの学生達から花束やお菓子、額に入った陶製の絵、オルゴール、カード、などをもらいました。大きな花束は、学生達がお金を出し合って買ったもので、個人的に小さな花束や、赤いバラを一本差し出す学生もいました。過去に日本語クラスに参加した卒業生からは、お祝いのメールが来ました。そのうちの1つに「先生、こんにちは。今日は先生の日。幸運がもたらしますようにとご家族みなさま幸せでありますように。せんせい、ありがとうございます。」とありました。

 「教師の日」は、私はベトナムでは3度目の経験で、中国の延辺大学でも「教師節」として経験したことがあります。ウィキペディアで調べると、「日本以外の世界各国で教師に感謝する日と定められている記念日・祝日である」とあります。ユネスコが10月15日と定めたそうですが、国によって日は違い、ベトナムは11月20日、中国は9月10日、アメリカは5月の第一火曜日、とあります。

 11月16日から2週間、農学部職員の矢島祐介さんが職員大使として、日本語クラスのチューターとして参加しています。彼も女子学生達から花束を貰い、「この時期に参加してラッキーです。」と言いました。彼は私と同じゲストハウスに滞在していますが、3度の食事時に、日本語クラスの女子学生達が誘い合って、彼を迎えにロビーに集まってきます。

 「教師の日」のこの日、各学部は、退職された先生方を招待して昼食会を行いました。昨年、私は農学部の昼食会に招かれましたが、今年は夫婦で大学本部主催の昼食会に招かれました。会場は、1月に学内に新築された、空調完備、大きな窓のある近代的なレストランで、部屋の真ん中に衝立をして、6人掛けのテーブル10基置いたのが大学本部の会場でした。

 私達のテーブルには、国際協力事務室次長のLienさんと、室員のPhongさん、韓国人の客員教授の方、そして私達夫婦と矢島さんが座りました。矢島さんの同行を最初に打診した時、学生の参加は遠慮してほしい、と言われましたが、彼が山形大学の職員であることを説明すると、「是非、御招待したい。」と言うことになりました。

 私達が席に着くと、一人の女性が近づいて来て、一人一人に握手を求めました。日本語で「宮崎大学を出ました。」と言うので、「そうですか。」と挨拶をしたのですが、後で、新学長のNguyen Thi Lan先生だと知り、改めて挨拶に行きました。

 Lan新学長は42歳の女性で、宮崎大学農学部の獣医学科に留学され、博士学位を取得されたそうです。旧知の農学部長だったCuong先生も、新たに副学長の3人のうちの1人になっていました。Cuong先生は、琉球大学に留学されていました。

 料理は、ウナギが主体で、野菜と一緒に春巻きにしたり、スープにしたりしていました。ビール、ワイン、等も出ていましたが、私が白い甕に入ったベトナムのお酒に興味を示したところ、帰りがけに、一瓶渡されました。

 散会の時、私たち夫婦と矢島さん一人一人に、大きな花束が渡されました。会場を出ると、ゲストハウスから一緒に会場まで来てくれた日本語クラスの女子学生達5~6人が、食事を終えて待っていて、花束を持ってくれて、ゲストハウスまで送ってくれました。

Lan新学長の画像
Lan新学長

教師の日のプレゼントの画像
教師の日のプレゼント