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ディプロマ・サプリメント

山形大学は、令和3年度から、本学の学士課程卒業生(平成30年度以降の入学者のうち、当面は医学部を除く)を対象に、学位記に加え、学位に関する個人別の証書として「ディプロマ・サプリメント」を交付します。

〇ディプロマ・サプリメントの概要
ディプロマ・サプリメントとは、個々の学生が取得した学位・資格の学修内容について、本学が証明する説明文書です。欧州委員会、欧州評議会及びユネスコ等が開発した様式に基づき、一部、本学独自の情報等が付加されていますが、基本的な項目を踏襲するとともに、日英併記とするなど、国際通用性を担保できる様式で作成しています。

〇導入の目的
ディプロマ・サプリメントは、国境を越えた教育の提供と学生の流動が活発化している欧州を中心に、国外の学位・資格に関する公的かつ透明性ある説明文書として位置付けられています。そのため、本学の卒業生が、国内のみならず国外に活躍の場を広げる際にも活用いただくことを期待して導入しています。
また、本学における教育の質保証を強化する取組の一環として、従来の成績証明書等の数値に加え、個々の学生の具体的な学習の到達度や達成状況を、レーダーチャート及び文章の補足等により表現することを目的とします。

〇構成
本学のディプロマ・サプリメントは以下の構成となっています。

 項目名  内容
1. 資格保有者  学生氏名等の基本情報 
2. 資格  学位名称、学修分野等 
3. 資格レベル  学位のレベル、修業年限等 
4. 履修内容及び成果  修了要件、総合評価(GPA)等
5. 資格保有者の能力  進学要件、学習到達度等(※) 
6. 特記事項  外部試験の結果、免許等 
7. 証明書  発行機関、公印等 
8. 日本の高等教育制度の概要 英語による概要説明

※学習到達度等は、以下の2つの図により表現されます。
まず、図1a及び図1bは本学独自で開発し、平成29年度から本格実施している基盤力テスト(学問基盤力、実践地域基盤力、国際基盤力から構成される本学独自で開発、実施している学習到達度を可視化するための取組。詳細はこちらのうち、指標化可能な「学問基盤力」の結果を基に学習到達度を表現したものです。図1aは文系学部(人文社会科学部、地域教育文化学部)の2領域(数的文章理解、語彙力(令和 2年度から新たに実施しているため結果は1回目のみ))、図1bは理系学部(理学部、工学部、農学部)の5領域(数的文章理解[図中は数文]、化学、生物、数学、物理)について、入学時に1回目、2年次に2回目、3年次に3回目を実施し、その解答結果から算出したそれぞれの到達度を4段階(4が最高)に区分けして図示しています。図1bにおいては、1〜3回目のうちスコアが同値となった場合に線が重複して判別できなくなることを回避するため、該当回のスコアを少しずらすための処理を施したうえで図示しています。

図1a 文系学部「学問基盤力の到達度」の画像
図1a 文系学部「学問基盤力の到達度」

図1b 理系学部「学問基盤力の到達度」の画像
図1b 理系学部「学問基盤力の到達度」

なお、在学中に受験していない回は図に含まれず、受験できなかった学生については「受験データなし」と表示されます。したがって、ご自身の学修到達度を適切に表現できるよう、在学時に毎回、受験していただくことを強く推奨します。

図2 履修科目のGPAによるDP到達度の画像
図2 履修科目のGPAによるDP到達度

次に、図2は所属学部の学科・コース等で掲げる卒業認定・学位授与の方針(Diploma Policy: 以下「DP」という。)と関連する授業科目の履修情報を基に、取得単位数及び成績を集計して算出する個人のGPA(図中のGPA)及び学部または学科・コース等の平均(図中の平均)を基に、DPごとの達成度を表現したものです。なお、DPについては、「豊かな人間性と社会性」「幅広い教養と汎用的技能」「専門分野の知識と技能」の全学共通の3項目の下に、学部及び学科・コース等において下位項目(例えば、図中のDP1(1)〜1(2)は「豊かな人間性と社会性」、DP 2(1)〜2(4)は「幅広い教養と汎用的技能」及びDP3(1)〜3(5)は「専門分野の知識と技能」に対応)を定めています(学部、学科等のDPの詳細はこちら)。したがいまして、卒業する学部または学科・コース等のDPの下位項目数は異なり、それに準じて達成度を図示しています。

お問い合わせ

 エンロールメント・マネジメント部教育課
 TEL. 023-628-4841
 E-mail. yu-kyoiku@jm.kj.yamagata-u.ac.jp