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「学び場プラス」の”プラス”を知りたい!勉強だけではない”学び場”とは

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山形大学の学生を中心に運営されている学び場プラスという組織をご存知でしょうか。小・中・高生向けに開放されている「学び場」では現役大学生と交流を行いながら学習を行うことができます。

そんな学び場プラスを詳しく調査してきたので、興味のある方はぜひご覧ください!

 

この記事を読んでほしい人

・教育関係者の方
・教育に興味のある大学生
・子供に勉強の楽しさを知る機会をつくりたい方

目次
  1. 学び場プラスの概要
  2. 学び場プラスの特徴
  3. 参加した生徒はどんな姿になれますか?
  4. 具体的にどんな活動をしているの?
  5. 終わりに

 

学び場プラスの概要

 

 

 

活動方針

・経済的格差が、子どもの教育機会の格差になってしまっている現状を少しでも変える

・やまがたの若い世代の人たちが、希望を持って生きていけるような社会をつくる

※現在は経済的格差に限らず生徒の受け入れを行っています。

 

活動内容

小・中・高生を対象にして無料の学び場を提供して学習や交流のサポートを行う

 

活動場所

山形市小白川町2-3-31 山形県総合社会福祉センター4階・会議室

 

活動時間

毎週土曜日 17:00〜19:00

 

お問い合わせ

参加を希望する生徒や連絡を希望する方は、以下のSNS、メールアドレスへご連絡ください。連絡なしの飛び入り参加も可能です。

ホームページ https://manabiba-plus.jimdofree.
com/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF/
メールアドレス manabiba.plus@gmail.com
Twitter https://twitter.com/manabibaplus
参加フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfbLAv1EUM
MHqKrX6ZN2AvctEoS6MiHpvzWlHYixEgc46oO6g/viewform

 

学び場プラスの特徴

他の学習支援と違った良さや特徴はあるのかな?

山形にはいくつかの学習支援事業が存在するそうです。一般的に学習支援事業とは経済的に塾などの学習支援を受けることができない生徒に向けて無料で解放されている塾のようなものです。その中での学び場プラスはどのような特徴を持っているのでしょうか。学び場プラスの代表である、しょうたさんにお話を聞きました。

「学び場プラスの一番の特徴は、大学生のみで運営を行なっていることです。学習支援事業では運営を社会人が行うことが一般的です。事務作業が多いことと、監督者が必要であるという2つの理由から学生だけの運営はあまりみられません。学び場プラスは学生だけで構成されているからこその安心感と親近感を持っていると思います。それと他の学習支援事業よりも参加するための条件が緩いことも特徴です。学び場プラスは勉強や交流に興味のある方ならどなたでも歓迎しています。」

 

なるほど。学び場プラスは全員が大学生で構成されている。これ自体が強みとなっているということですね。では一般的に社会人が運営を行う学習支援事業を大学生だけで行うにあたって工夫している点などあるのだろうか。

ー大学生だけで運営を行う上で工夫している点はありますか?

実は運営における生徒の管理の工夫などはあまりしていません。よく通っていただける生徒さんが今のところ12人程度なので私が連絡を全て管理しています。今後は生徒数を増やしたいと思っていて、各所に広報を行なっているので、管理の工夫については今後メンバーと話し合いたい課題の1つです。」

 

学び場プラスはかつて30人程度の生徒を集めていた時期もあるそうです。しかし新型コロナウイルスによる行動制限を経てその生徒数は2人になってしまいました。現在の生徒数が12人であることもすでに広報の努力を伺えます。今後の課題について他に考えているものがあるのか聞いてみました。

ー今後やりたいことはありますか?

 「大学生が運営している気軽さを活かして夏のイベントを復活させたいと考えていました。これも新型コロナによる行動制限で消えてしまったのですが、以前は開催していたものです。例えば体育館を貸してもらってスポーツ大会だったり、科学体験を通して学習の楽しさを伝えたいです。」
 

これは私の感想ですが、夏のイベントについて思いを馳せているしょうたさんと話していると、学び場プラスはコミュニケーションをとても大切にしていることも特徴の1つにあると感じました。生徒と先生の関係であり、同時により深い関係を持っているように見えます。

そんな学び場プラスに通っている生徒さんは、参加する前と後ではどのような変化があるのでしょうか。

 

 

参加した生徒はどんな姿になれますか?

学び場プラスでしかなれない姿ってなんだろう? 

 

通っている生徒やその保護者は学び場プラスに何を求めているのか。運営を行なっている立場から見て考えていることを伺いました。

「塾に馴染めなかった生徒でした。通わせられているのが嫌だったみたいです。今は学び場プラスを気に入っているようで、毎週土曜日の活動が習慣となっています。活動がない日は落ち込んで、遅刻すると悔しがるくらいです。私は学び場プラスがその子の居場所となっているのだと思います。」としょうたさん。

ただの勉強場所ではなくて、居場所になるんですね。

 

「はい。勉強を教えるだけじゃありません。例えばですが、ポケモンが好きな子がいれば一緒に盛り上がります。そうしているとだんだん仲が深まっていって、懐かれることもあります。」

 

生徒と先生という一対多の構図ではなく、一人一人のパーソナリティを把握した上で接しているからこその環境なんですね。

 

 

具体的にどんな活動をしているの?

実際に行ってみました!
 

百聞は一見に如かず!ということで実際に行ってみました。一日限定で学び場プラスの先生として快く受け入れていただきました。生徒さんたちがいる中で取材をするのは控えたのでここからは私のレポートです!

 

 

まず”学び場”である福祉センター3階の会議室に入ると右手に本棚があります。
さまざまなジャンル、対象年齢、大きさの本がたくさん入っているようです。通っている生徒さんが小・中・高生であることに配慮して偏りなく本を揃えているのでしょう。この本棚は過去の運営メンバーから寄贈されたものなのでしょうか。
よく見ると私が高校生の時に読んだことのある「思考の整理学」もある!ちょっとテンション上がりました。

 

 

続いて部屋を見渡してみると、学校の教室ほどの大きさの部屋に椅子と机を置いて勉強しているようです。

 

 

時間になると続々と生徒たちが入ってきます。学校の宿題などをやっているようです。わからないところは大学生に教えてもらっていました。迷っている生徒がいると積極的に大学生が声をかけている様子でした。
先生役の大学生の共通点はボランティアに興味があることだそうです。教職志望の学生だけでないのでさまざまな専門の大学生が集まっています。勉強にはもってこいの環境ですね。

 

 

 

時間が過ぎて宿題が終わり始めると、みんなでボードゲームをやる時間になりました。たくさんのボードゲームがありましたが、今回は小学生から遊べる直感的なカードゲームをしていたようです。交流しながら笑顔で楽しんでいました。

 

 

  

ーじっくり勉強したい人は声が気にならないかな?

聞いてみたところ、場所だけ貸してほしいという人向けにもう一つ部屋があるそうです。そこなら気にならず勉強できますね。

19時に近づくにつれて各々帰宅していました。

 

 

終わりに

今回は学習支援事業学び場プラスについてご紹介しました。その特徴は運営が大学生だけで構成されること。より気軽に親近感のある”学び場”を提供しています。

興味を持った方はどなたでも大歓迎!学び場メンバーとしても、その生徒としても”学び場プラス”で学び合いましょう!