ホーム > 国際交流・留学 > 学生大使派遣プログラムについて > 令和5年度学生大使派遣プログラム > H29ラトビア大学編 > 伊藤暖

伊藤暖 理学部物理学科 2年

派遣期間:8月31日~9月16日 (17日間)

<日本語教室での活動内容>
 私たちの教室では、生徒によって日本語能力のレベル差を感じた。なので、3段階に分け、レベルに合わせた内容構成を考えた。自分の担当した生徒のレベルは初級レベルだったので、初回の段階では、日本語をまったく知らない人が多くみられ、最低でも英語で教えることは重要だった。また、授業を前半後半に分け、文法と漢字を中心に授業を行った。漢字については正しい書き順を順に書いて、書き順を意識した授業内容にした。さらに、教えた漢字を用いた単語をだしておぼえてもらった。文法については、すすめていくなかで生徒に、英語例文をつくり日本語訳に挑戦してもらう講義を意識した。日本語は、動詞によって文が変化するため例文をいくつかだしてパターンを認識してもらうように努めた。挑戦してもらうなかでも、なるべく発音を何回もしてもらうように促した。さらに、水曜と金曜日の時間が長い講義ではペアを作ってもらい会話の練習をしてもらい習得した日本語の確認と取得度合いの確認をしながら進行していった。会話の中で日本語で話したい文をだしてもらい、文法的、漢字も用いながら教えた後、積極的に会話のなかで使ってもらうようにした。そのなかでは、旅行にいった際に活用できる文や様々だった。最後の講義では最初に日本語のあと英語を併用しながら会話を生徒たちとした。後半あたりには日本語のあとに英語でリピートする授業設定は有効のようにおもえたのでこれからの学生大使の方はぜひ取り組んでもらいたい。会話の内容には、自分のいままでとってきた日本での写真を通じ、日本の生活についてだった。

<日本語教室以外での交流活動>
 バイキングのようなリドというレストランで授業後に食事をすることがほぼ毎日あった。そこでラトビアや日本など様々な話をした。他にも、ビリヤード、12日にラトビアでイベントが開催していたので、現地の友達と旧市街中をみて回るなど。他の町にも遊びに行った。現地のラトビア人と大学に留学している留学生たちとPartyにいくことがあった。その際に、日本について紹介する機会が多かった。授業の構成については、現地のcaféで日本語教室の内容をつくった。この時間が一番多かった。また、最後に、現地でのLineのようなWhat’s upのアプリで日本人とラトビア人がこれからも交流できるSNSグループをつくった。旧市街でお土産を買いに行った。

<参加目標の達成度と努力した内容>
 自分の英語能力がどれくらい通じるのか確認することができた。その中で、自分はもっと英語の発音の努力が必要と感じた。また、学生間でのdiscussionの場では会話スピードに差を感じ、これからも単語とdiscussionの機会を増やす努力をしていきたい。また、自分がラトビア語学習者と置き換えをしながら考え授業を構成した。その際に、いかに日本語を親しみやすいものに感じてもらえるか努力した。そのために英語と日本語の対応を主語、動詞、名詞、形容詞に分け、発音では母音を意識して教え、生徒の名前を積極的に覚えコミュニケーションをとるようにしていった。自分の第一目標である現地美女との写真撮影は達成できた。

<プログラムに参加した感想>
 まず、自分が考えているよりも世界はとても広いと感じた。本プロジェクトは、学生に海外を経験してもらえるよい機会だと思う。また、旅行と異なるところは現地の友人ができる点である。さらに、専門講義ではありえない、学年、学部を超えて1つの問題、日本語を0から教えることに真剣に向き合い協力しあったことは自分にとっておおきな自信となった。また、海外で生活することについて自分なりに考えることができた。 
 本プロジェクトをキッカケに積極的に様々な海外を経験して自分の視野を広げていきたい。また、日本でもまだ知らないこと、業界を経験したいと強くおもうようになった。さらに、他大学の学生とも知り合う機会があり、お互いの大学について話ができるため、今後どのように歩むべきなのか考える機会になった。授業を作ることを経験して、日本語が知らない人が話している姿をみて自分がかれらの学習の助けができたと感じ、日本語を教える楽しさを知れた。また、外国語学習が趣味の私にとって、本プロジェクトは自分の学習スタイルの再確認だけでなく刺激にもなり、英語だけでない外国語への学習意欲を促進するものとなった。
 彼らと日本の話をしていて、海外渡航前に現地の問題や日本の問題を知っておくことは重要だと感じた。対話を通じ、国外からの視点で、日本という国を再認識できた。また、異なる文化圏の中で日本の問題点や先進性を相対化することができた。
 ラトビアでは土日はほとんどが休みなこともあり、平日よりも土日に日本語教室を開講する必要があるのではないかと感じた。生徒には高校生から社会人に至るまでほんとうに年齢層が広く、レベルも異なる。ある程度、日本で準備しても現地での学びたいニーズに相違を感じた。現地渡航後に準備が自分としては有効だった。

<今回の経験による今後の展望>
 来年、ラトビア大学に交換留学生として半年間留学することが自分の目標なこともあり、ラトビアという国をみてくることが目的であった。今機会で、現地に留学している日本人学生と留学と英語の話をでき、自分の留学視点や目的を再確認する機会となった。また、海外大学に入学したいラトビア人学生と知り合うこともでき、大学卒業後の進路を日本だけでなく海外も視野にいれて努力していきたい自分を鼓舞する機会にもなった。さらに、大学院を卒業後、自分には働きたい業界がある。海外赴任が多いため、学生のうちに様々な国を経験していこうと思うようになった。
 初海外経験でもあったため、自己分析の機会にもなった。自分は観光よりも現地の人に感心がつよいので、海外のコミュニティに所属できるプロジェクトや研修に挑戦していきたい。

最終日クラスでの画像
最終日クラスで

リドでポーズの画像
リドでポーズ

友人と遠出の画像
友人と遠出