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藤本慎太郎 理学部理学科 1年

派遣期間:平成30年2月18日~3月18日(29日間)

日本語教室での活動内容
日本語教室は、「会話の初級」「会話の上級」「ひらがな・カタカナの書き方」「日本文化」の4つのクラスを開講しました。日本語教室に来る生徒は今までに日本語を勉強してきた人もいれば初めて勉強するという方もいたので、様々なレベルのクラスを開講していてよかったです。どのクラスも参加人数は最高で8人でした。
 「会話の初級」のクラスでは日本語を勉強したことが少ない生徒が多く、難しい文法や言い回しを学んでも楽しくないと思い、実際に日本に来た時に使えそうな日本語のフレーズを教えました。例えば、買い物の仕方や道の尋ね方、時間の読み方、日付の読み方などを教えました。教えた中で一番使えるといっていたのが「Wi-Fiのパスワードは何ですか。」でした。
 「会話の上級」のクラスではある程度日本語を話せる生徒が来ていたので、敬語や助詞などを教えました。しかし、教えるときに自分は感覚的にわかっているけれど、いざ説明しようとしたら上手に説明することができませんでした。敬語は本当に難しかったです。
 「ひらがな・カタカナの書き方」のクラスでは、書き方の他に動物の名前や果物、色などの簡単な単語も教えました。教えていて「い」と「り」、「シ」と「ツ」を書き間違えることが多かったです。あと、文字をバランスよく書くことが難しかったみたいで、小さい「つ」「や」「ゆ」「よ」を大きく書いてしまい、復習するときに読み間違いをしたりすることも多かったです。
 「日本文化」では書道と折り紙をしました。折り紙の授業のときに、日本人の準備不足で折り紙の折れる種類が少なく時間が余ってしまいました。あと、折り方の説明の手順が載った紙をあげればよかったと思いました。

 日本語教室以外での交流活動
 自
分のルームメートはとても明るく話しやすい中国の方でした。自分と彼が所属しているクッキングチームにお寿司をつくってほしいと言ったので作ることになりました。現地のスーパーでお寿司に必要なお米や海苔、サーモン、キュウリ、醤油、ガリを買うことができました。サーモン以外の生魚はスーパーには売っていなかったので、仕方なくアンチョビの酢漬けを買いました。あと、イクラも買って軍艦をつくろうと考えていましたが、フロアの冷蔵庫にイクラを入れていたら盗まれました。結局お寿司らしいお寿司をつくることはできませんでしたが、みんな美味しいと言って食べてくれてうれしかったです。また、別の日にはクッキングチームのみんなと「マフィア」という日本の人狼に似たゲームを一緒にしました。失敗を恐れずにどんどん喋りよと声をかけてくださった方もいて、本当に楽しかったです。
 日本語教室に来ていたガビさんにTOKYO CITYという日本食レストランに連れて行ってもらいました。そこでは日本の寿司とはだいぶ異なった、ヨーロッパ風の寿司が出てきました。こういう食べ物だと思って食べると美味しかったのですが、日本のお寿司のようにたくさん食べることはできませんでした。また、ガビさんには別の日にジュ―イッシュ料理のお店に連れて行ってもらいました。そのお店は2週間前にオープンしたばかりのお店でした。今までジュ―イッシュ料理は聞いたことも食べたこともなかったので、どのような料理か楽しみにしていると、豆を使った料理でした。デザートにはメニューに載っていない味のミニシュークリームをオーナーさんが特別につくってくれました。とっても美味しかったです。
 ラトビアでは食べてばかりではなく、生徒と一緒に雪が溶けてじゅるじゅるの公園に行って遊具で遊んだり、大学から自分たちが住んでいた寮まで歩いて帰ったりと体を動かしました。ラトビアの回転する系の遊具は自分の体が飛んでいくのではないかと思うくらいものすごい勢いで回転しました。

 参加目標への達成度と努力した内容
 
自分は日本語教室に来る生徒に、「日本に行ってみたい」と思ってもらうことが最終的な目標でした。生徒の中には、今年の夏に日本の夏祭りに行くと言っていた方もいたし、何年後かわからないけど日本語がもっと上手になったら行くからその時は日本を案内してと言われたのがうれしかったです。
 英語でのコミュニケーションをすることも目標にしていましたが、思うようにできませんでした。英語があまりにもできなかったので生徒には中学生や高校生だと思われいていたのがかなりショックでした。絶対に勉強して話せるようになりたいと思いました。

 プログラムに参加した感想
 
教えることの楽しさを味わいました。今まで教育関係の仕事は面白そうだと思っていましたが、なかなか教える機会がありませんでした。生徒が困ったときに自分の名前を呼んでくれたときは本当にうれしかったです。
 また、今回このプログラムに参加して自分の考えは広がったと思います。自分の考えといっても、的確な表現がなかったのでこのような大雑把な表現になってしまいました。こういうところは今までの自分と違うなと思うところは、宗教への考え方や美術への関心、仲間といることの大切さなどです。
 あと、よく日本人は自分たちのことをやさしいと言いますが、海外の人も優しくそんなことまでしてくれるのと驚くくらい優しかった人もいました。どこの国でも優しい人は結構います。そうでない人だけをかいつまんで海外は怖いと決めつけるのはあんまりよくないことだと個人的に思いました。
 山形大学のプログラムにも関わらず授業に来て様々な手伝いをしてくださった筑波大学のAさん、国際教養大学のOさん、ラトビア大学のSさん、東京大学のKさん、本当にありがとうございました。また、どこかで会えることを楽しみにしています。

 今回の経験による今後の展望
 
今回あまりにも会話ができなかったので、今のままでは海外の方と話すことは厳しいと感じました。しかし、話せればたとえ文化の壁があったとしてもいい関係を築けることがわかりました。だから、話せるようになっていろいろな国に行ってみたいと思いました。

TOKYO CITYのお寿司の画像
TOKYO CITYのお寿司

ジューイッシュ料理の画像
ジューイッシュ料理

リガの駅の画像
リガの駅

リガの市場の画像
リガの市場