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佐々木春友 医学部看護学科 1年

派遣期間:平成30年3月1日~3月14日(14日間)

日本語教室での活動報告
日程
月曜日 16:00~17:30 会話初級
    18:30~20:00 会話上級
火曜日 17:30~19:00 日本の文化
水曜日 16:00~17:30 会話初級
    18:30~20:00 会話上級
木曜日 17:30~19:00 writing
金曜日 17:30~19:00 writing
上記のような日程で授業を行った。生徒さんの多くは日本に興味を持っていた。また日本のアニメや漫画をよく知っていた。そのためwritingの授業でアニメのキャラクターの名前をひらがな、カタカナ、漢字で書くという授業はとても楽しそうにやっていた。名前の漢字、一つ一つの意味を教えるとその都度意味に驚いていた。意味がわかりやすい漢字もあれば々のように、説明が難しいものもあった。例えを用いて説明したが、うまく伝わったか不安だった。全体として漢字に興味を持っている生徒さんが多かった。よく『君の名前の漢字はどう書くの?』と質問された。また『この単語は漢字でどう書くの?』とも質問されることも多く、探究心に溢れていた。生徒さんのほとんどはひらがなをすでに知っていた。しかし、カタカナは曖昧としている人が多く苦手としていた。特にツ、シ、ンの最後の一画がupかdownかを迷っていた。単語を教えると共に、その単語をカタカナで書いてもらうことでカタカナの定着化を目指した。一番教えるのに苦労したのは助詞である。特に『を』、『で』の使い方である。英語ではinを使っても、日本語では文章によって『を』を使う場合と『で』を使う場合があり、その場合わけを教えるのが難しかった。また生徒さんも理解するのに時間がかかった。とにかくたくさん問題を解くことで理解してもらおうと試みた。授業の最初にしりとりを行うことが多かった。しりとりはとても人気だった。ゲームを楽しみながらも単語を多く覚えてもらった。人によって知ってる単語、知らない単語がバラバラだった。そのため必ず日本語の隣に英単語を書いて、みんなが理解できるように工夫した。日本の文化の授業では折り紙や習字をした。折り紙では手裏剣や兜が人気だった。外国人にはやはり武士が人気らしく、兜を頭にのせて戦っていた。折り方を英語で説明するのは難しかった。一回一回の折り方の見せ方を工夫する必要があった。また、人によっては丁寧にゆっくり折る人もいた。一人で複数人を教えている時生徒さんによって進度が違う場合、時間の使い方が難しかった。文化の授業では箸の使い方も教えた。しかし、多くの生徒さんが箸をすでに使えていた。豆を掴むのは難しいと考え、小さなマシュマロを用意したが皆簡単に出来ていてとても驚いた。『簡単だよ』と言いながらもみなさん楽しんでくれたので良かった。

日本語教室以外での交流文化
生徒さんが積極的に誘ってくれて、いろいろなところに連れて行ってもらった。例を挙げるとすると公園、映画館、TV tower、日本料理店などだ。どこもとても楽しくたくさん思い出を作ることができた。一緒に出かけることでたくさん話すことができた。そのおかけでより親交を深めることができたと思う。授業の時よりも遊びの時の方がやはり会話が続き、お互いリラックスした状態で接することができた。会話はほとんど英語を用いたため、常に頭をフルで活動した。歩きながら『これは日本語でなんて言うの?』という質問がたくさんあり、勉強と生活が融合していた。私たちも『これはラトビア語で何て言うの?』と質問しながら会話した。何度聞いても単語を覚えることができず、日本語単語をすぐに覚える生徒さんの凄さを実感した。交通機関を使うこともあったが、歩いて移動することも多かった。授業の帰りに生徒さんとみんなで歩いて帰るのはとても楽しかった。歩きながらラトビアの歴史や建物の説明をしてくれてとても興味深かった。夜のリガの街並みはとても綺麗で、昼間とは違う景色が見れた。一緒にスーパーに行った時はおすすめのものを教えてくれて、お土産や朝食選びの参考になりとても助かった。
ラトビアの人たちはとても優しい人が多かった。『Paldies』というとみんな笑顔で返してくれて、とても嬉しかった。

参加目標の達成度と努力した内容
今回の活動で今の自分の英語力を知ることができた。会話では考える時間はなく瞬時に答えなければいけないため、自分の知識力の無さを痛感した。できる限り会話の流れから意味を推測しようと試みた。しかし、どうしても理解できない時は翻訳機能に頼ってしまった。翻訳機能に頼らずに、スラスラ会話を続けられるようになりたい。
その日の授業で誰か来るか、また生徒さんの理解度は授業が開始されるまでわからなかった。そのため準備した内容を丸々変えるという日も多くあった。その時は自分の臨機応変に対応する能力が試された。また早めに用意した内容が終わりそうな時、残った時間を何をするかを教えながら考えた。したがって、今回の活動を通して臨機応変に対応する能力を身につけることができた。

プログラムに参加した内容
今回のプログラムに参加してとても良かった。日本にいたら絶対に体験できないようなことが多くあり、とても内容の濃いそして充実した2週間となった。また、多くの人と出会えたことが自分にとってとても大きかった。ラトビア滞在後も連絡を取り合っている人もおり、交友関係の幅が広がった。学生大使ではなく観光であったら、ここまで現地の人々を交流することはなかっただろう。また、ラトビアに対してこんなに愛着を感じることをなかっただろう。学生大使であったからこそできたことだと思う。プログラムに参加する前は英語で教えるということに不安を感じていた。しかし実際に行ってみると不安はなくなった。一生懸命に伝えよう、聞こうとすることでコミュニケーションは成立するということを実感した。言語は違く意思疎通が困難であっても、人と仲良くなれるということが分かった。この時に大切はのは自分の積極性である。自ら進んで交流することで仲良くなれることができる。やってみると意外とどうにかなるということが分かり、これからもいろんなことに挑戦していきたい。