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高橋友里 農学部食料環境生命学科 1年

派遣期間:平成30年2月27日~3月13日(15日間)

日本語教室での活動内容
月、水曜日は初級クラスと上級クラスに分けてスピーキング、火曜日は日本の文化について、木、金曜日はライティングの授業をした。日本語能力試験合格を目指す人や日本を訪れたことのある人、アニメが大好きな人、初めて日本語を学ぶ人など様々な人が教室に来た。日本に興味を持ってくれていることがいちばん嬉しかった。日本語では様々な言い方があるが、英語では一つの単語で表現できる言葉の説明がとても難しかった。漢字を知りたいと考えている人が多いように感じた。勉強せずに身につけた言語を教えるのはとても大変だった。最後の授業の日には私の好きなアニメの絵が描かれたカードや教えてもらったラトビア語が書かれたカードをもらった。

日本語教室以外での活動内容
リガの観光地はもちろん、地元の人おすすめのTVタワーや国立図書館、市街地から少し離れた公園など様々なところを案内してもらった。国立図書館にはUNESCOに登録されている26万編の詩が入った棚やユーロが導入される前に使われていたお金など様々なものが展示されていて、ラトビアについて少し知ることができた。最上階からはリガの街並みや凍ったダウガヴァ川が見えた。英語が苦手だった私に簡単な英語を使ったりゆっくり話したりしながら、ラトビアにまつわる話をたくさんしてくれた。私は日本語を、現地の方はラトビア語をお互いに教えあいながら街を歩いた時間はとても楽しかった。また、現地の味にアレンジされたお寿司やヌードルを食べに行った。フォークもあったのに使い慣れない箸を使って食べていて嬉しくなった。私たち以上に上手に箸を使う人もいて感動した。また、週末に行ったリトアニアも印象に残っている。-15℃ととても寒く、何度もカフェに入り温まりながら、民芸市で買い物をしたり博物館や協会に行ったりした。教会で聞いた歌声はとても美しかった。ゲディミナス塔が改修工事で上れなかったのが残念だが、数日間しか行われない民芸市で様々な民芸品を見てお祭りの雰囲気を楽しむことができたのでよかった。

参加目標の達成度と努力した内容
自分に自信が持てるようになりたいと思い、このプログラムに参加した。乗り継ぎのためのヘルシンキに着いたときには不安で焦ってしまい相手の話が全く聞き取れなかったが、帰るときには落ち着いてチェックインできた。2週間ラトビアで生活する中で、観光するくらいなら今の実力でもなんとかなることが分かった。一人でもできることが分かり、行く前よりも自信がついたように感じる。また、たくさん話す、交流するという目標については英語が上手に話せなくて伝えられないこともたくさんあったが、交流を心から楽しむことができた。

プログラムに参加した感想
今回がはじめての海外で、行くぎりぎりまで申し込んで本当に良かったのか悩んでいた。しかし実際にラトビアで2週間過ごしてみて、行ってよかったと感じた。日本語を教えることは思った以上に難しく、日本語をもっと知る必要があると感じた。ラトビアにいて驚いたのは映画の字幕がラトビア語とロシア語の2種類あったことだ。日本では日本語が当たり前のように通じるが、他の国では同じ国に住んでいても話す言語が同じではないことが分かった。また、働きながら大学で学ぶ人が多く、日本との違いを感じた。日本語教室に来ていた人たちはもちろん、大荷物でバスに乗ったら席を譲ろうとしてくれた人や、落とし物を拾ってくれた人、降りるバス停を丁寧に教えてくれた人、私のイメージしていたラトビアとは違い、優しい人たちがたくさんいた。このプログラムに参加しなければラトビアに行くことも知ることもなかったと思う。美しい街並み、おいしい食べ物、優しい人々、ラトビアがとても好きになった。機会を作ってまたラトビアに行きたい。

今回の経験による今後の展望
このプログラムに参加して一番悔しかったのは、英語が話せないために自分の気持ちや考えを伝えられなかったことである。プリマに着き、割り当てられた部屋に入ったとき、ルームメイトが笑顔で話しかけてくれた。たくさん話せたらよかったが、自己紹介するので精いっぱいだった。また、実ははじめは現地の人と観光するのが嫌だった。一生懸命説明してくれているが、私にはその説明を聞き取り、理解するだけの力がなかったからだ。しかし、関わっていくうちに話すことが楽しくなり、英語がもっと話せたらと何度も何度も思った。ここで感じた悔しい気持ちを忘れず、勉強に取り組まなければいけない。そして、彼らが日本に来てくれた時には彼らがしてくれたように私は日本を案内したいと思う。また、今回の経験を通して知り合った人たちとのつながりも大切にしていきたい。