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荻原幸 地域教育文化学部地域教育文化学科 2年

派遣期間:平成30年2月26日~3月11日(14日間)

日本語教室での活動内容
時間
月・水   16:00~17:30と18:30~20:00
火・木・金 17:30~19:00
土・日は休み
日本語教室には、幅広い年齢層の方々が来ていました。生徒数は毎回7~10人ほどでしたが、教室があまり広くはなかったため、人数に応じて講義形式や対話形式の授業を行いました。また、生徒のレベルにも差があったので、それぞれにあった授業内容を準備するのに苦労しました。私は主に初級の生徒を担当することが多かったです。授業内容としては、ひらがな・カタカナの読み書き、動物や食べ物などの単語、挨拶や日常で使う会話表現などを扱いました。ひらがな・カタカナは、正しい書き順と発音で覚えてもらえるよう気を付けながら、プリントやひらがな・カタカナ表を使って、読み書きを繰り返しました。挨拶や会話表現は、何度も声に出して言ってもらうよう心掛けました。すると、簡単なあいさつなどはすぐに覚えて使ってくれました。どの生徒も学習意欲が本当に高く、家で復習してくる方もいますし、質問もたくさん受けました。私たちにとっては当たり前なことでも、生徒にとっては疑問に感じることがあり、そこを説明するのが難しかったです。
他にも、日本の文化に触れてもらう時間を作り、書道と折り紙をしました。書道では、「とめ・はね・はらい」に気を付けて、自分の好きな漢字を書いて発表してもらいました。折り紙は、雑談をしながらたくさんの作品を作りました。どちらも、コミュニケーションをとるのによい時間になったと思います。
この日本語教室が、多くのラトビアの方々と知り合い、交流できる時間でした。同時に、私自身学ぶこと、考えさせられることの多い時間になりました。授業を通して、日本語への理解を深めるとともに、さらに日本に興味を持ってくれていると嬉しいです。

日本語教室以外での交流活動
生徒さんとは、授業以外でも交流する機会がありました。「TOKYO CITY」というお店でお寿司を食べたり、ラトビア大学に留学している日本人の方も交えてご飯に行ったり、旧市街を案内してもらったりもしました。休日には、生徒さんと出かける機会もありました。最初は緊張してあまり会話が続かなかったけれど、一緒にご飯を食べたり、公園で遊んだり、ひたすら歩いたりしているうちに距離が縮まって、帰るころにはずっと笑って話していました。授業の時よりも生徒さんから話しかけてくれることが多く、嬉しかったです。私が英語を聞き取れなくても、ジェスチャーや簡単な英語で伝えようとしてくれる、優しい方ばかりでした。留学している日本人の方には、授業のアドバイスをしてもらったり、貴重なお話を聞かせてもらいました。リガの町や出かけた先で、日本の方に遭遇することも何度かありました。想像していた以上の出会いに、驚いてばかりでした。

参加目標への達成度と努力した内容
私のこのプログラムを通しての目標は二つありました。
一つ目は、滞在するラトビアのリガで、日本との違いを感じてくること。これは十分達成できたように思います。まず、世界遺産にもなっているリガの旧市街は何度も歩き、日本にはない建築物や街並みを見ることができました。食べ物では特にパンとチョコレート、チーズやソーセージの種類が豊富で、日本よりも少し安かった気がします。カフェや駅でのWi-Fi環境も日本より整っていたと思います。そして、見たかったオペラも見ることができました。
二つ目は、積極的に英語でコミュニケーションをとること。これは、達成度としては半分くらいです。もちろん、リガに来る前と後では、英語を話すことに対しての不安や苦手意識はだいぶ変わりました。英語を使わざるを得ない環境にいたことで、簡単なフレーズや質問ですが、伝えたいことを自分から話せるようになりました。しかし、現地の方とコミュニケーションをとっていく中で、自分の英語を聞き取る力がまだまだ弱いことを痛感しました。相手の言っていることが分からなくて、悔しい思いも何度かしましたし、もっと英語が聞き取れれば、もっと会話できるのにと感じることもありました。今後は、リスニングの力もつけていきたいです。

プログラムに参加した感想
私は、友人の話を聞いてこのプログラムに参加しようと決めました。渡航直前は、初めての海外に不安だらけでしたし、現地に着いてからも戸惑うことがたくさんありました。しかし慣れてしまうと、やりたいことがどんどん増えていき、今しかできない経験がたくさんできました。また、海外の方に日本語を教える活動では、得るものが多く、今後の自分のためにもなりました。たくさんの現地の人との交流、日本語教室での授業など、普通の海外旅行ではできないような経験ができるのが、このプログラムだと思います。参加して本当に良かったです。

今回の経験による今後の展望
まず今回の経験で、英語に対する学習意欲が高まりました。英語の重要性・必要性を身をもって感じることができ、英語が使えれば自分の視野や行動範囲がさらに広がると改めて認識しました。自分の未熟な英語で思いが相手に伝わったとき、相手の英語が聞き取れたときは嬉しかったです。この気持ちを忘れずに、今よりもっと海外の人とコミュニケーションをとれるよう、英語を身につけていきたいです。
また、日本と海外の違いを実際に目にして、他にもいろんな国へ行ってみたくなりました。文化の違いは、写真や本で読むだけでなく、やはり自分の体で感じたいと思いました。この経験を生かして、今後は積極的に海外へ行きたいです。

「TOKYO CITY」のお寿司の画像
「TOKYO CITY」のお寿司

オペラの画像
オペラ

聖ペテロ教会からの景色の画像
聖ペテロ教会からの景色