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中鉢日和 人間文化学科 2年

派遣期間:平成29年9月1日~9月14日(14日間)

<日本語教室での活動内容>
 日本語教室では思っていたよりも幅広い年代の方々に参加していただき、生徒も日本語教師も割と人数がいたので、newcomerと初級、中級、上級にレベルを分けて、比較的少人数のグループで授業を行った。私は中級を担当したが、中級のなかでもひらがなを思い出しながらゆっくり書く人から簡単な漢字を使うことができ、少し話せる人などレベルは様々だった。日本での事前授業で日本語教室では臨機応変さが必要といわれた意味をとても実感した。具体的な活動内容としては、日常的なあいさつや日本に来た時に便利な表現、基本的な動詞や形容詞、漢字を教えた。あいさつや簡単な動詞はすぐに覚えてくれたし、漢字にはとても興味を示してくれた。座学だけだと疲れてしまうし、一方的な授業になってしまうので授業中にかるたやけん玉、折り紙などを取り入れ、コミュニケーションがとりやすい授業を目指した。今回の日本語教室でラトビアの方々の学習意欲にとても驚かされたし、同時に日本を知ろうとしてくれている人がこんなに遠い国にもたくさんいてくれることがとてもうれしかった。日本語教室で自ら授業をすることを通して、主体的にラトビアの方々と接することで私も頑張らなくてはと思える貴重な経験となった。

<日本語教室以外での活動内容>
 まず、日本語教室が終わった後は、大体はみんなでご飯を食べに行った。その土地の食事を味わうことができたし、ラトビアの方とお話しできてとても楽しかった。授業のない午前中や週末はラトビアの友人にリガの旧市街を案内してもらったり、動物園に連れて行ってもらったりした。どこに行っても日本とは違うことがたくさんあってとても興味深く、おもしろかった。今回そんなに遠出はできなかったがとても楽しむことができたし、思い出をたくさん作ることができた。最後に宿泊先のプリマについてである。プリマは基本的には学生寮という感じでいろんな国からの留学生がいた。1階のロビーのようなスペースにいるだけでたくさんの国の人と話すことができた。英語を使わないとコミュニケーションが取れない環境に身を置くことができたし、ここで出会った人と外へ出かけることもできたりとたくさんの思い出を作ることができた。

<参加目標への達成度と努力した内容>
 私の今回のプログラムに参加するうえでの目標は二つあった。まず、一つ目は異文化を知り、理解することで自分の視野を広げることである。上にも書いた通り、今回の派遣でいろいろな国の人と話すことで気づくことも多かったし、まずラトビアでの生活そのものが異文化と接する機会だったと思う。また、日本を外から見て改めて日本について考えるとても良い機会になった。様々な異文化を知ることができ、自分の国について考え直す機会ともなったので、この目標は少なからず達成できたのではないかと思う。今回の経験をこれからに生かしていき、さらなる目標の達成につなげていきたい。
 二つ目は、英語力の向上である。私は英語がとても苦手で今回の派遣も行くまではとても不安だった。しかし、英語を使わざるをえない環境に身を置くことで、英語を学問ではなく、コミュニケーションの手段として考えるようになった。そのおかげで、以前までの強い苦手意識を少し払拭することができた。また、簡単な英語ではあるが、相手に質問して話しかけることができたり、話してる内容がだんだんと聞き取れるようになったりして少しうれしく思った。今後はより英語を勉強して、思ったことをすらすら伝えられるようになるために頑張っていきたいと思う。

<プログラムに参加した感想>
 私は今回のラトビアが初めての海外だったが、このプログラムのおかげで海外に行くことにとても挑戦しやすかった。金銭面はもちろん、いろいろと細かく説明していただいて心強かったし、漠然と海外に行くのではなく日本語教室をするという目的が明確だったことも挑戦しやすさにつながった。このプログラムには、ただ旅行で行くのでは体験できないことがたくさんあると思う。日本語教室をするという形で行くからこそ地元の方々と深くかかわることができるし、海外で日本を発信するという貴重な経験をすることができると思う。海外に行きたいと思っているけど悩んでいるという人がいれば、ぜひこのプログラムに参加してみてほしいと感じた。

<今回の経験による今後の展望>
 今回、日本語の授業やラトビアで過ごした中で伝えたいけどうまく英語で伝えられないことがたくさんあった。もっとしっかり話せれば仲良くなれるのにという場面が少なくなくてとても悔しかった。それと同時に日本語が使えない環境の中生活することで、文法などの間違いを気にして話さないよりも単語しかわからなくても伝えようとする気持ちも大事だなと感じた。したがって、今後は学問としての英語ではなくコミュニケーションツールとしての英語ということを意識して、より英語の学習を頑張りたいと思う。
 また、寮でいろんな国の人と話したことによって、いろんな国に行ってみたいと思った。学生の間にできるだけいろいろなところを見に行きたいと思う。

授業風景の画像
授業風景

旧市街の画像
旧市街

プリマの画像
プリマ