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船水智就 工学部化学・バイオ工学科 1年

派遣期間:平成2月26日~3月12日(15日間)

日本語教室での活動内容
ガジャマダ大学での日本語教室は大学内の建物の一室を借り、午前10時から11時30分、と午後1時30分から3時までの一時間半の授業を一日二回、月~金曜日に行っていました。日本語教室には多い時だと十数人程度の人たちが来てくれます。私たち山大生一人に対して多くても3~4人と少ない人数に教えていたので一人一人にしっかり教えることができたと思います。中には中学生や高校生の人たちも来てくれました。
公用語はインドネシア語ですが英語を話せることはもちろん、中には日本語が通じ日本語でコミュニケーションをとることができる人も少なくありませんでした。そのおかげで言葉による意思疎通の不安もあまりなく授業も比較的やりやすいと感じました。
実際の授業内容は来てくれる人たちのレベルに合わせて、ビギナークラスではひらがなやカタカナ、数字の読み方などを、ミドルクラスでは日常で使う単語や簡単な会話などを、アドバンスクラスでは、「は・の・に・が」といった助詞や漢字、日本語での会話、中には日本の小説を一緒に読み解くといったこともしました。また折り紙を一緒に折ったり、トランプやかるたをして楽しく授業をすることできました。動詞の活用が動詞ごとに少し違ったり、「は」をwaと発音するときがあったり、人や物、日にちの数え方が特殊だったりと日本人からしたら当たり前のことを説明することが大変だと感じました。
インドネシアの中でもトップレベルの大学ということもあり、来てくれる人たちの学習意欲がとても高くたくさん質問してくるのでとてもやりがいを感じました。日本語教室に来る人は同じ人が何度も来てくれるので、名前を覚えることができ、前回やったところを覚えていてくれていると嬉しかったです。日本語を学びたいと思っている人たちは日本の文化や食べ物が好きという人たちばかりで特に日本のアニメや漫画が好きという人が多かったです。

その他の交流活動
私の場合、今回が初めての海外で驚いたことがたくさんありました。インドネシアで一番印象に残っているのは、食事です。海外の料理は日本人に合わないと聞いたことがあり少し不安でしたが、インドネシアの料理はおいしいものがほとんどでした。日本語教室が終わると毎日ご飯を食べに連れて行ってもらい、様々なインドネシア料理を食べました。インドネシアでは白米を食べることや激辛料理が多いことは意外でした。かたつむりや鳥の頭など衝撃的なものもありましたが、日本人に合った料理が多かったです。物価が日本に比べとても安いことから約200円あれば満足できるほど食べることができました。またスーパーには日本の商品が売っていることも多かったです。
またカラオケにも行き、日本に興味がある人たちだからかもしれないけど日本語の歌をいくつも歌っていて驚きました。
ホテルにゴキブリやヤモリが出たり、シャワーが水や熱湯しか出なかったりトイレを使うのにお金がかかったりと大変なこともありました。
インドネシアはイスラム教徒の人が多く食事に多くの制限があったり服装が決まっていたりお祈りをしたりと日本にいると目にしないものが多くありとても新鮮でした。
また交通事情も日本とは違いました。インドネシアではバイクが非常に多いにもかかわらず道路に信号や横断歩道がほとんどなく道路を渡るときはタイミングを見計らって素早くわたるというもので始めは恐怖を感じました。土日は観光に連れて行ってもらいボルブドゥールをはじめ、タマン・サリなどの観光地や海などに連れて行ってもらいました。日本の和風な感じとは違ったものでスケールが大きくとても良い体験ができたと思います。

参加目標への達成度と努力した内容
今回参加した理由としては主に異文化体験と英語に触れることでした。
異文化体験という点において、インドネシアで約二週間滞在してみて宗教のことや日本との衣食住の違いに驚くことばかりでした。日本語が分かる人たちと食事や観光を一緒にすることができたので些細な疑問も気軽に質問することができ、ネットで調べるよりもリアルなインドネシア事情を知ることができたと思います。日本でしか生活していなかった自分にとって海外での滞在は、わずか二週間だったけど日本の生活水準の高さを実感し、実際に行かないとわからなかったインドネシアの魅力を発見できたことから達成できたと思います。
英語に触れるという面においては英語での日本語教室や現地の人とのコミュニケーションを通したくさん触れられたと思います。ただ実際に自分が英語を話してみて発音の仕方や語彙の少なさを痛感し、日本語が通じない人とスムーズに会話することができませんでした。滞在中は発音を意識して話したり聞いたりすることを意識しました。

プログラムに参加した感想
今回このプログラムに参加し大変なことは少なくなかったけど、日本でしか生活していなかった自分にとって外国への考え方の変化や日本の良さの再認識につながる貴重な経験ばかりでした。普通の海外旅行ではない現地の人との深いつながりがこのプログラムの一番の魅力だと感じました。一人だと不安な海外もほかの日本人や日本語を話せる現地の人と一緒なので観光も学びも何も心配することなくできました。英語を話してみて複数形のsというような細かいことをあまり気にしなくても案外話は通じるものだと感じました。現地の人たちは明るい人たちばかりで毎日が最高に楽しかったです。機会があればまた行きたいと思える最高の思い出になりました。

今回の経験による今後の展望
今回のプログラムを終えて一番に思うことは英語でコミュニケーションができるようになりたいということです。そしてそのためには単語や文法はもちろん発音がとても大切であることが分かりました。海外に行って観光地を見て回るだけでも十分楽しいとは思うけど現地の人と会話ができることで楽しさはもっと大きくなると思います。また、グローバル化が進んでいる近年において英語は必ず役に立つことになります。そして文化の違う国に行くことは新しいことばかりで自分にとってメリットしかないと思います。なので、できるだけ多くの国に行くことができたらいいなと思います。

インドネシアのビーチの画像
インドネシアのビーチ

世界遺産 ボロブドゥールの画像
世界遺産 ボロブドゥール

インドネシアのマックでの写真の画像
インドネシアのマックでの写真