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遠藤夕莉 人文社会科学部人文社会科学科 1年

 派遣期間:平成30年3月1日~3月14日(14日間)

日本語教室での活動内容
日本語教室は平日に開かれ、一日に三回の授業を行った。一コマは90分間で午前9時30分から11時まで、午後3時30分から5時まで、午後6時30分から8時までというスケジュールだった。一クラスの人数は日によって、時間帯によってさまざまで少ないときには3~4人、多いときには20~30人程度の学生がいた。クラスはビギナークラスと会話クラスに分けられており、ビギナークラスはひらがなの「あいうえお」から教えていき、会話クラスでは日本の文化からベトナムの観光名所などまで幅広い話題についてお互いに話した。ビギナークラスではひらがな、カタカナの順に教え、最終的には簡単なあいさつや自己紹介、数字の数え方、時間の言い方、趣味や職業といった短い文も教えた。「ぎゃ」など濁点のついている言葉は発音が難しいようで、苦戦している生徒が多かったと思う。日本語を話せない生徒でもスマートフォンの翻訳機能や英語を使ったりして、積極的に質問をしてくれた。また、日本語を話せる生徒が通訳代わりになってくれたりもして、とても助かったことが何度かあった。会話クラスでは難しい単語や、伝わらなかったことをホワイトボードに絵で描いたりして会話を楽しんだ。ホワイトボードに書くと伝わりやすくなるし、自分から書きたがる生徒もいたので、持って行ってよかったと思う。会話クラスでの授業は、折り紙やしりとり、お菓子の交換などもして日本語の上手さに驚くことも多かった。ひらがな、カタカナはもちろん、漢字の読み書きまでできる生徒も何人かいた。農業の勉強のために日本に数か月いたという生徒や、これから日本の学校へ行くなどという生徒が多く、日本で会う約束もした。どちらのクラスの生徒も日本が大好きで、日本語だけでなく日本についてたくさん知りたい、行きたいと言っていてとても嬉しかった。

日本語教室以外での交流活動
ベトナム国家農業大学は敷地がとても広く、市場やありとあらゆる店があり、一つの町のようだった。毎日いろいろな店にご飯に連れて行ってくれてフォーやブン、春巻き、バインミーなどベトナムならではの料理をたくさん味わうことができた。日本語教室までの時間や、夜の授業が終わってからなどフレッシュジュースやスムージー、コーヒー、アイスなどの店にも毎日連れて行ってくれた。店ではUNOなどのカードゲームをたくさんして、カラオケにも何度か行った。また、休日は大学から出てバスやタクシーに乗り、ハノイセンターやイオンモールなどへ行った。ハノイセンターはさまざまな店があり、観光客がたくさんいてとても楽しかった。アオザイを着てみんなで記念撮影もした。アオザイは学校の中にレンタルショップがあり、自分の好きなものを選ぶことができた。また、生徒たちとはフェイスブックやインスタグラム、ラインなどで連絡先を交換し写真やメッセージのやりとりをして、ベトナムを離れてもつながることができた。これから日本へ留学に来るという人も多くいるので、このつながりを大事にしてぜひ日本で会いたいと思う。学生大使が終わっても連絡を取り続けられる友人がたくさんできて、本当に嬉しいと思った。

参加目標への達成度と努力した内容
この学生大使プログラムで私が目標としていたことは、日本語教室での授業で生徒たちに楽しんで日本語を学んでもらえるようにするということと、現地の人とたくさんのコミュニケーションをとるということだった。日本語教室では単に「あいうえお」を教えたりするのではなく、ビギナークラスでも会話クラスでも日本の歌を一緒に歌ったり、生徒たちが好きだという日本のドラマやアニメ、漫画の話をした。スマートフォンで音楽を流したり、動画を見せたりして楽しく授業ができたと思う。日本の漫画を持って行ってプレゼントすれば日本語の勉強にもなるし、喜ばれたかなと少し後悔する面もあった。現地の人とのコミュニケーションは本当にたくさんとれたと思う。毎日ほとんど一日中ベトナム人と過ごすことができたからだ。毎日いろいろな人とご飯を食べたりゲームをしたり、すぐに仲良くなることができた。ベトナム人からも日本についてなど様々な質問をされたが、私も積極的に話しかけるようにした。

プログラムに参加した感想
ベトナムでの2週間は毎日が驚きの連続で、非常に充実した日々だった。行く前からとても楽しみにはしていたものの、初めての海外で不安なことが多かった。しかし、行ってみれば楽しいことだらけで、2週間の間ベトナムに馴染めたようにも思う。生徒たちとの会話の中で日本の良いところ、悪いところを再確認することができた。これは日本にいては絶対に気づかないことであったり、海外に行って初めてわかることなのかなと思った。2週間という短い間ではあったが、自分のものの見方や考え方に変化があったように感じる。とても濃密な時間を過ごすことができて本当によかった。

今回の経験による今後の展望
今回は人生で初めての海外であったが、今後もできるだけ多くの国へ行きたいと強く思うようになった。また、私は自分から積極的に行動できるようなタイプではないのだが、このプログラムに参加してみて、やってみればなんでもできるのではないかという自信がついた。大学生という今、いろいろな国へ行ける最大のチャンスだと思うので早いうちから計画を立てていこうと思う。将来はできるだけ海外に関わる仕事につきたいと考えているので、今回のような海外経験をたくさん積んでおきたい。

ハノイセンターで記念撮影の画像
ハノイセンターで記念撮影

みんなで鍋パーティーの画像
みんなで鍋パーティー