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芳賀来希 人文社会科学部人文社会科学科 1年

派遣期間:平成30年3月5日~3月18日(14日間)

 私は、3月5日から3月18日まで、ベトナム国家農業大学に学生大使としていってきました。日本語教室の先生として、日本語の勉強のサポートをしてきました。派遣先の大学には日本語を学び、教室を開く日向クラブというものがあり、そのクラブに属している学生とともに日本語を教えたり、日本語で会話をしたりしました。ベトナムの学生の日本語のレベルは、人によって大きく異なっていました。日本語で日常会話や一般的なコミュニケーションをとることができる学生もいれば、自己紹介や基本的な挨拶から学んでいる学生、さらにひらがなの読み方から勉強している学生もいたり、それぞれのレベルにあったクラスを開講していました。会話クラス、ビギナークラスにわかれそれぞれで教室を開きました。

ビギナークラスでは、ひらがなのよみかた、書き方、数字の読み方や物の数え方など、基本から教えていきました。ベトナムの学生は英語がほとんど通じないため、紙に書いてなんとか伝えていく状態でした。日本語の発音が難しいようで、ところどころ間違った読み方や書き方をしている学生を見つけたときは、可能な限り直していくようにしました。特に、時間の読み方、物の数え方が数字の読み方と異なることを教えていくのが、難しいなと感じ、またそれを伝える手段も限られていて大変でした。しかし、現地の学生、日向クラブの学生はとても日本語が上手で、彼らにベトナム語で説明をしてもらうなど、たくさんのサポートをしてもらいました。ひらがな練習のプリントなどを用意してもらったり、とてもやりやすい環境を作ってくれました。

会話クラスでは、日向クラブの学生や、その他の学生と様々な話をしたり、日本の早口言葉や漢字を教えたりしました。自己紹介をし、日本について教えたり、質問に答えたり、話す内容は様々でした。その会話をしているなかで、ベトナムについて教えてもらうことができました。アルバイトのこと、生活のこと、なぜ日本語を学んでいるのかなど、日本人と話していては知ることのできないことを多く教えてもらいました。学生の中には、日本に留学するつもりだ、という学生が多くいて、かなり日本語力があるなと感じました。ただ、漢字はやはり難しいようで、会話はできても漢字がわからないという人が多くいました。そういった人には漢字を教えたりもしました。中には積極的に漢字を勉強し、私たちが書く漢字のほとんどを知っているという人もいました。ただ、知らない単語などがあったときに、英語でコミュニケーションをとれる人がほとんどいないため、スマホがないと意思疎通ができないのが大変でした。しかし、会話クラスで、学生との仲も深まり、ベトナムについて知れたため、自分たちにとってもいい体験になりました。

日本語教室以外の活動としては、日向クラブの学生が常にともに行動してくれていたため、不自由することなく生活できました。ベトナムに到着した日や新しくベトナムに誰かが来た日などにはパーティーを開いてくれたり、ごはんもおいしいところへ連れてってくれました。暇な時間にはカフェなどに連れて行ってくれたり、大学内で遊んでいる学生とバスケットボールをしたりなど、とても親切に、お世話をしてくれました。休日には、ハノイセンターと呼ばれる地域に行き、お土産を買ったり、有名な建築物を見ました。また、ベトナムの有名な着物であるアオザイを着て、その地域を散策しました。ベトナムや日本以外の国の人からも写真撮影をしたり、日本では絶対にできない経験をさせてもらいました。あちらの大学の受け入れ担当の方とバーベキューをしたり、ベトナムの学生とたくさん話をしたり、カードゲームなどをして、楽しい時間を過ごしました。授業がない時間には、ベトナムのショッピングセンターにも行きました。交通手段として利用したバスで、日本とのシステムの違いや交通の違いを強く感じました。イオンモールで映画を鑑賞したり、ゲームセンターを利用したり、様々なことをしました。ベトナムには硬貨がないため、一度硬貨を購入してから利用するといった利用方法でした。日本のゲームや、日本語表記のゲームなど、思わぬところで日本との接点を発見しました。とても大きなイオンモールで、お化け屋敷やボウリング場もあるような規模の物でした。最後の週末にはホーチミンのお墓を見学し、ホーチミンに関することなど、ベトナムについて重要なことを教えてもらいました。現地で本当にたくさんの学生と関わり、たくさんの友人ができました。心から、このプログラムに参加してよかったと思います。

今回の自分の参加目標は、「異文化交流」「英語力向上」「人生経験の蓄積」を目標にしていました。異文化交流に関しては、ベトナムで生活し、現地の学生とかかわる中で十分に経験できたと思います。初めての海外ではあったものの、日本との文化の違いを強く感じたし、違いを学生から聞くこともでき、十分に達成できたと思います。英語に関しては、ベトナムの学生が予想以上に英語が伝わらず、十分だったとは言えませんでしたが、話せる学生とは積極的に英語を使って話し、受け入れ担当の方とも話せるように努力しました。人生経験としては、日本にいてはみることのできない光景を見ることができたし、現地の人の生計の立て方、働き方、現状を見ることができたため、自分の成長につながったと思います。そのうえで今後の展望を考えると、もっと英語力を上げて、英語を使って不自由なく話せるようにしなくてはならないと感じました。現地の学生が日本語を上手に使えるように、自分もそのレベルを目指さなければと思いました。そのための勉強をし、ベトナムを含めもっと多くの国へいきたいと思います。このプログラムに参加したことで、多くの思い出もでき、自分自身の成長にもつながりました。ぜひ、もう一度、学生大使派遣プログラムに参加したいと思いましたし、機械があれば、より多くの学生に経験していただきたいと思います。

学内の様子の画像
学内の様子

担当の方と現地学生との写真の画像
担当の方と現地学生との写真

日本語教室の様子の画像
日本語教室の様子

最後の授業での集合写真の画像
最後の授業での集合写真