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佐々木翔平 人文社会科学部人文社会化学科 1年

派遣期間:平成30年3月5日~3月18日(14日間)

 日本語教室での活動内容
 日本語教室は月曜日から金曜日までの週5日行われました。1日のうちにそれぞれ9時半、3時半、6時半から90分ずつ指導しました。人数は少ない時は4、5人、多い時で30名程度、クラスはビギナークラスと会話クラスに分かれました。ビギナークラスでは平仮名や片仮名など基本的な内容を中心に教えました。平仮名を教える際には、「は」の読み方がなぜ「ha」と「wa」の2種類あるのかを聞かれることが多く、説明するのに苦労しました。また、片仮名では「シ」と「ツ」がうまく書けない学生がおり、きれいな字を教えるよう心がけました。会話クラスでは日常会話などを練習しました。中には、過去に日本に長期間滞在したため日本語がある程度話せる学生もおり、日本とベトナムの文化の違いなどを話すなど、レベルの高い授業を行いました。その他にも、授業の一環として、しりとりなど日本語を活用したゲームをしました。しりとりでは現地の学生が想像よりも多くの言葉を知っていることに驚きました。どちらのクラスでも、多くの学生が日本語を大変熱心に学んでいました。

 日本語教室以外での交流活動
 授業の無い休日には、現地の学生の方が観光地に連れて行ってくださり、ハノイの中心地であるハノイセンターやホー・チ・ミン廟などに行きました。ハノイセンターを訪れた際には、ベトナムの民族衣装であるアオザイを試着しました。青い生地に白い模様のついたアオザイは非常に綺麗で、町を歩いている方々から写真を求められることもありました。
 授業の合間には現地の学生の方々が大学構内にある飲食店へ連れて行ってくださり、ベトナムの食文化を体験することができました。ベトナムの伝統料理であるフォーをはじめ、パンを鍋に入ったグ具材と一緒に食べる鍋パン、カエルやアヒルのから揚げなど、ベトナムならではの料理を食べることができました。ベトナムでの食事は日本と異なりとてもどの料理も刺激的でした。また、ベトナムではジュースが大変美味しく、毎日ジュースを飲みに行きました。ベトナムは物価が非常に低く、料理やジュースは100~250円程度でした。

参加目標への達成度と努力した内容
 私の学生大使の参加目標は主に2つありました。1つは英語力を向上させること、2つ目は初めての海外旅行で、できる限り多くの新しいことを経験し、無事に帰ってくことです。英語力の向上については、現地の方々との会話に英語を用いることで達成できると考えていました。しかし、現地で英語話す方は少なく、英語を話す機会はあまりありませんでした。学生大使プログラムで学生の受け入れを担当している方と英語で話す機会があり、そこでの会話によって、わずかですが向上したと思います。2つ目についてですが、私は今回初めて海外に行ったため、非常に緊張しており、初めは現地の方々とあまりなじめないでいました。しかし、ベトナムの学生は優しく親切で、あったその日から気さくに話しかけてきてくださり、仲良くなることができました。ベトナムの学生は毎日私たちを、飲食店や観光地に連れて行ってくださり、日々貴重な体験をすることができました。また、最終日まで無事に過ごすことができたため、2つ目の目標は達成することができました。

 プログラムに参加した感想
 今回私が学生大使に参加して感じたことは主に2つあります。1つは、日本がいかに恵まれた国であるかということです。ベトナムの衛生環境は日本に比べて非常に悪く、様々な事に注意を払う必要があります。ごみは日本のように分別されることなく1か所に集められます。特に食品の衛生環境は劣悪で、例えば、水道水が飲めなかったり、氷や青果なども場合によっては体調を崩すことがあります。今回の滞在でも数名が滞在中に体調を崩してしまいました。飲食店にある箸やスプーンなども使用する前に一度除菌シートで拭く必要があります。また、ベトナムの交通も日本と比べると安全ではありません。道路は整備されているものの、車やバイクは車線を無視して走るため、非常に危険です。信号も少なく常にスピードがでているため、いつ事故が起きてもおかしくない状況です。日本は水や食料を安心して食べることができ、交通網も整っている素晴らしく恵まれた国だということを改めて実感じました。2つ目は、英語の必要性です。現地の学生と英語で会話をする機会は少なったものの、大人の方や空港職員と会話する際は英語が必要になりました。自分の伝えたいことを伝えスムーズにコミュニケーションを取るために、英語は不可欠であり、さらに英語を勉強しなければならないと感じました。

 今回の経験による今後の展望
 今回の学生大使で海外に行ったことで、海外に行くことに対する抵抗がなくなり、さらに多くの国を訪れてみたいと思いました。ベトナムに行く前は不安や緊張で頭がいっぱいでしたが、この2週間を経て、いろいろな国に行き様々な経験をしたいと感じるようになりました。実際に海外へ行った際には現地の方々と英語で楽しく会話ができるように、英語の勉強に力を入れるとともに、他の言語の勉強もしてみたいです。また、ベトナムでは充実した2週間を過ごすことができたため、機会があればまたベトナムに行ってみたいと思いました。

アオザイを着て記念撮影の画像
アオザイを着て記念撮影

ハノイセンターの画像
ハノイセンター

現地の学生の方々との画像
現地の学生の方々と