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志子田修太 人文社会科学部人文社会科学科 1年 

派遣期間:平成29年8月21日~9月3日(14日間)

<日本語教室での活動内容>
 私は8月21日から9月3日までベトナム国家農業大学に行った。日本語教室は週3回のビギナークラスと週2回の会話クラスに分かれて開かれた。ビギナークラスには8歳の子供から24歳の人もいた。全員で50人近くいる時間帯もあった。あいうえおから始めた。ひらがなに関しては吸収が早くて、問題形式で出してもすぐ答えられる様になった。しかし発音が難しいようでしとちの発音の違いを教えることに苦労した。ビギナークラスの中でも24歳の人は来春に日本に留学するということで意欲も高く、吸収も早く、私たちにとってもとてもいい刺激になった。会話クラスでは日常で使いそうな会話や自己紹介、そして日本の文化やベトナムの文化についても話した。会話クラスはレベルの差が大きく、各個人で文の添削などを行った。会話クラスはビギナークラスに比べると人数は少なかったので個人的な会話を楽しんだ。中には日本史について聞いてくる人もいた。彼らでもわかる言葉で説明することがとても難しかったが、説明していくうちに自分の中での理解も深まった。会話クラスの中には日本に親戚がいるという人もいた。

<日本語教室以外での交流活動>
 日本語教室以外の活動はとても楽しかった。有名なフォーを始め、バインミーや鍋など美味しいものをたくさん食べた。友達も多く出来て、今回のプログラムに参加してよかったと思った。日本語を話せる人だけでなく日本語を話せない人もいたが、今も連絡を取り合っていて、次は日本で会おうという約束もした。Facebookやinstagram、LINEなどのSNSも連絡先を交換し合って来春に日本で会う約束もした。初めて出掛けた所はハノイセンターだった。長い時間バスに揺られていたが、みんなと話しながらだったので苦痛ではなかった。たくさんの食べ物や観光名所があって、ただ歩いていただけだが見たことのないものを見ることができて、今でもその時に撮った動画を見返すと笑顔になれる。ベトナムの仲良くなったある学生と話していて、自分の夢についての話になった。日本ではみんな照れくさくて自分の夢についてはあまり積極的に話したりしないが、彼女は積極的に話していたし、私にも聞いてきた。彼女の夢について聞いてみると、日本に行って、富士山を見ることだと言った。普通夢と言われれば、将来の仕事のことだと思っていたので、驚いた。それでも彼女は恥ずかしがらず、生き生きと話していた。その姿を見て、私も小さい夢から一つずつ叶えていこうと思った。日本に彼女が来春来るので富士山に連れて行く約束をした。また日本語がペラペラの人にどうして日本語を勉強しているのかと聞くと、日本で働きたいからだと言っていた。ベトナムから見ると日本で働くことは成功の1つであるようで、将来は日本で働くために春に日本に留学するらしい。彼は学習意欲が高く、暇さえあれば私たちに漢字の問題を出すようにお願いしたりしていた。私ももっと学習に対して意欲を持っていなければならないと思った。私たちがどれほど恵まれているかが分かった。日本に彼女がいる人もいて、日本の女性と結婚したいという人も多くいた。今回のプログラムでかけがえのない友達ができた。これからも長く付き合っていきたい。

<参加目標への達成度と努力>
 参加目標としては臨機応変に対応できるようになること、そして友達を作ることだった。現地に着いて授業をしてみると、日本で聞いていた情報は全く使えなかった。授業を例に挙げると、私たちは少人数を想定していたが、行ってみると50人近くいたが、ちゃんと授業を出来たので臨機応変という点では個人的には上手く出来たと思っている。現地での行動も日本人だけでいるときにはお店の看板を見てもベトナム語は分からないので行ったことがあるところだったり、英語が書かれているところに行ったりしてご飯を食べた。2つ目の友達を作るという点は予想以上に達成できた。SNSも交換して、また日本で会う約束もしている。日本の様々な場所に連れて行こうと思う。

<プログラムに参加した感想>
 このプログラムに参加してみて、最も良かったと思うことは多くの友達ができたことだ。授業を共にして、ご飯を一緒に食べて、一緒に出掛けて、たった2週間だったがこれからも連絡を取り合って、友達でいたいと思う関係を築くことができた。何人の人と連絡先を交換したか分からない。また驚いたことは、日本とは違ってベトナムの道路にはあまり信号が無く、クラクションで自分がいることを知らせていた。そういう日本と外国の違いを感じて、改めて日本の良さを実感したし、逆に日本の悪いところも見えた。日本にいては気づくことの無かったことに気づけた。ベトナムは暑くて、湿度も高く、暮らしていくには大変だったが、それ以上に人や食べ物などいい面がたくさんあり、また行きたいと思えた。帰り際には現地の友達からたくさん連絡が来て、帰りたくないなと思った。

<今回の経験による今後の展望>
 今回の経験をする前は海外というのはキラキラしていて素晴らしいものばかりだと思っていたが、そういうキラキラしたところだけでないことが分かった。日本にいて話を聞くだけでは絶対に分からないことを知ることができただけでも、今回のプログラムに参加してみて良かったと思う。実際にベトナムでは日本で聞いていた情報とはほとんど違っていた。それでもまた行きたいと思っている。今回の経験をもとにして、自分の将来について考え直す必要があると感じた。

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