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及川伶奈 農学部食料生命環境学科 3年

派遣期間:平成29年9月13日~9月27日

<日本語教室での活動内容>
ビギナークラス
・日常の挨拶・自己紹介・基本会話
コミュニケーションクラス
・折り紙・日本の結婚式のこと
 コミュニケーションクラスでは、べトナムの結婚式に出席する機会を得られため、べトナムの結婚式と日本の結婚式とを比較を行いながら説明を行った。ベトナムの結婚式と日本の結婚式は形態的には似たものであったが、日本の白無垢について紹介を行ったところ、とても興味を持ってくれたようだった。また、折り紙については、あちらの学生は何度も、作ったことがあるようで、私より力作を作れる学生も多くいて、とても驚きを感じた。今回は日本語のみの授業で解説も身振り手振りであり、至らないところばかりだったが、日向クラブの助けもあり自分なりに授業を行うことが出来た。

 <日本語教室以外での活動内容>
 日本語教室以外では、ベトナムの歴史的建造物や、ユネスコ自然遺産を訪れた。ハノイの旧市街はベトナムの城下町である風情を残しつつも、現在まで少しずつ形を変えながら伝統を受けついできたお店が数多く存在していた。この市街を歩いた瞬間、私はさらに異国の地にいることを再確認させられた。ベトナム本来の人々の生活の息づえを感じながらも、フランス統治以降に建てられたコロニアル建造物などさまざま文化が共存し合うベトナムという国を、身を持って感じることが出来た。
 また、週末を使って訪れたハロン湾は世界遺産にも登録され海面から2000ほどの奇岩が突出し幻想的な風景を感じることが出来た。ハロン湾は氷河時代に沈降した石灰岩台地の一角が浸食作用により現在の形となった。私は日本以外の自然遺産を訪れたことがなく、とても刺激的なよい経験となった。さらに、多くの世界の景色を見てみたいと思うようになった。
 また、ベトナムでは日向クラブのみんながたくさんご飯に連れだしてくれた。有名なフォーからベトナム式のラーメン、さらには初めて食べる蛙肉やアヒル肉など初めて口にするものばかりで毎日の食事がとても楽しみだった。蛙肉に初めは抵抗があったがみんなにlet’s Try!と何度も声をかけられ、ベトナムに来たのだからと思いチャレンジすることにした。初めて食べる蛙に見た目の怖さはあったが興味本位が打ち勝ち、食べてみると鶏肉を更に柔らかくした感じの食感でおいしく感じた。ここで学んだのは、何事もチャレンジしてみることが大切だということ。一つの新しい経験が自分の中の新たな発見や成長につながるということを認識することが出来た。

<参加目標への達成度と努力した内容>
 参加にあたり私が最も重要視したことは、日本の文化を再確認するとともに相手国の文化や歴史について学び、いろんな人と話すことだった。日本語教室で一緒になったみんなは私以上に日本のことをよく知っていて、私自身が彼らから学ぶことも多くあった。日本人でありながら、まだまだ知らないこと、分からないこと、間違った文法などがあり、自国を更に知り、見つめなおす良い機会となった。二つ目の相手国の文化について学ぶことについては十分達成できたと思う。新しい食文化や、歴史的な背景を持つ異文化がまじりあったベトナムの風景、そして伝統などさまざまなものを、身を持って経験することが出来た。また、多くの人とコミュケーションをとる、自分から話しかけるということは、ベトナムで出会った人々のフレンドリーな面と、友人がさまざまなところへ私を連れだしてくれたおかげで、多くの人にかかわることができ、とても有意義な旅となった。今回の旅では何事も挑戦をモットーに参加をした。分からないことや、知らなかったこと、何事にも自分から挑戦することで収穫の多い実のある旅にすることができたように思う。

<プログラムに参加した感想>
 今回、日本語教室を行ううえでもっと感じたことは自国の言葉を伝えるのは難しいということ。私はいままで感覚的に日本語を理解し、話してきた。しかし、日本語を教えていくには感覚のみでは説明しきれないことが多くあった。さらに母国語を理解していく必要を感じた。また、英語をもっと勉強しなければいけない必要性も感じることとなった。英語が分かれば、コミュニケーションをなかなかとることが難しかった人々とも、容易に会話することができ、さらに相手を理解することにもつながる。今後はさらに言語習得に力を入れていきたい。
 また、プログラムで最も感じたことは、ベトナムの人々は心暖かくフレンドリーだということである。今回の旅で多くの友人を作ることができ、多くのパワーをもらった、日本に留学している学生とも知り合うことができ、多くの場所に友人を持つことができた。ベトナムでは初めてあった人でも好意的に明るく向かい入れてくれ、ベトナムで寂しいと思う日はなかったほど、最高の旅になった。

<今回の経験による今後の展望>
 更に母国語の理解や、英語学習に力を入れていきたい。そして、さまざまな異国の文化に触れ、多くの考え方を学んでいきたい。また、今回初めて日本以外の自然遺産を見ることが出来たおかげで自分にはまだまだ知らない世界があることを思い知らされた。さらに自分の世界を広げるために、さまざまな地に足を運びたいと考えるようになった。そこで他国の文化を実際に感じ理解を行いながらも、自国の文化や、風土などさらに理解を深め、自分から世界に日本のことを発信で出来るようになりたい。そのためには、より一層、日本という国について理解することが必要になると思う。独りよがりではなく、広い視野をもって、理解を深めていきたい。

授業風景の画像
授業風景

はじめまして(^^)の画像
はじめまして(^^)

ハロン湾の画像
ハロン湾

夜ごはんの画像
夜ごはん