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半澤亮太 人文社会科学部人文社会科学科 1年

派遣期間:平成30年3月5日~3月18日(14日間)

日本語教室での活動内容
おもにビギナークラス・会話クラスの2つに分かれての授業であった。朝・昼・夜の1日3回週5日おこなった。朝・昼は比較的人数が少ないため、朝と昼の担当を決めて授業をした。ビギナークラスでは、「おはようございます」や「こんにちは」などの簡単なあいさつから、自己紹介を教えたりした。授業をしていた思ったことは、「よ」を「じょ」と発音してしまう生徒が多かったこと。そしてカタカナの「ヒ」の一角目をどのような角度で書くかなどという自分たちは意識をしたことのない質問も多く、戸惑う部分もあった。「うさぎとかめ」や「ドラえもんのうた」などの歌も最後の授業のときにみんなで練習した。ほとんど発音に問題なく歌えていて、うれしかった。会話クラスでは、趣味や家族構成やアルバイトのはなしなどをした。14日間同じ生徒と会話しているとはなしのネタが尽きたため、漢字の練習や共通の趣味のはなしをしたり、工夫して授業をおこなった。4月から日本の大学に留学する人も多くいて、日本語での面接のための練習をしたりもした。日本語検定3級を持っている人もいて、ベトナム人は勉強熱心だと思った。わたしは英語も多く使いたいと思っていたが、英語を使える人があまりいなくて、その人と話すとき以外はほとんど日本語だけで会話していた。ゲーム形式で授業を行うことが多かった。その中で感じたことが、日本の大学生で同じことをやったらこんなに楽しくできないということだ。罰ゲームのダンスや、早押し形式のクイズを本当に楽しそうにやっていた。ベトナム人は本当に純粋だと思った場面だった。

日本語教室以外での交流活動
初日から毎日のようにいろんなお店に連れて行っていただいた。料理屋さんや、コンビニ、カフェやアイス屋さんなど。ベトナムの料理にはほとんどパクチーが入っていた。わたしを含め、5人程度がパクチーを苦手としていたが最終日に近づくにつれて食べれるようになっていった。カエルやアヒルという今まで食べたことのないものも口にすることができた。カエルは鶏肉のような食感でおいしかった。アヒルは一番といっていいほどベトナムで食べた中でおいしい食べ物だった。それにこれらの料理の値段が非常に安く、驚いた。日本で食べたら800円ほどするものも100円でうっていたりして物価の安さを感じた。とてもおいしかったのだが、わたしのおなかは弱く、2日目でおなかを下してしまった。4日目あたりにはわたしを含め4人が体調不良となり、1人は病院へ行った。わたしは頭痛薬をもっていたため、そのくすりをしばらく服用することでよくなった。正露丸や頭痛薬などの市販のくすりを海外に持っていくことは本当に大切だと感じた。ベトナムのフルーツジュースは日本とは違いとても濃厚で、果汁が多く含まれていた。特に美味しかったのはオレンジジュースで、果肉がものすごくてジューシーな飲みごたえであった。コンビニに行くときなどベトナム人はお菓子をあまり食べないようで、わたしたちがオレオなどのお菓子を購入していると、少し不思議そうにしていた。そのためか、ベトナム人は肥満の人はほとんどいなくて、みなさんスタイルがよく、細身の人が多かった。それに、大学内には月1000円から使える大型ジムもあり、とても多くの人がそのジムを利用していた。また、大学構内にはだれでも利用できる運動器具や鉄棒もあり、授業の合間はそこで遊んだりもした。バスケットコートもあり、みんなでバスケをしていると、地元の中学生や高校生に試合を申し込まれ、5対5で試合をしたりした。ホーチミンの墓に行った際は、写真撮影禁止や女性は過度な露出がされた衣服の着用禁止など、とても厳重に警備がなされていた。いままでホーチミンのことはよくわからなかったが、ベトナム革命の指導者でベトナム人にとってとても偉大な人物であることが分かった。最終日の日本のお祭りでは、多くの人が参加してくれて嬉しかった。私たちが準備したものも楽しんでいてくれた様子で、準備したかいがあったと思った。そのお祭りは思っていたよりも大規模で、テレビやミスベトナムなどの著名なひともいて驚いた。自分たちは各お店の前で呼び込みをしたりした。はっぴをきていたためか、写真撮影を求められることが多く、嬉しかった。浴衣を着ていた志子田修太はテレビ局にインタビューをされていて、日本はとても好かれていると思った。ハノイセンターに連れて行っていただいたときにはアオザイというベトナムの民族衣装を着させていただき、現地の人になれた気分だった。洗濯などの日常から観光まですべてに付き添ってくれたベトナム人の方々は本当に優しくて、何か買いたいというとすぐにそこに連れて行ってくれて、ベトナム語で店員と交渉してくれたりする。とても温厚で素晴らしい人々だった。

参加目標への達成度と努力した内容
目標は現地の食べ物をできるだけ食べることと、多くの人と友達になることだった。現地の食べ物は食べることができたが、おなかをこわした日などは何も食べることができなかったし、農学部の人が持ってきていたおかゆをもらったりして過ごしていた。それ以外の目標は達成できた。授業外でも多くの人と会話することができたし、連絡先も交換することができ、現在でもつながっている。努力したことは英語を話せる人との会話ではなるべく日本語を使わないようにしたことである。あまり上達したとは言えないが、良い発音の英語を聞き取ることができたので良い機会となった。授業のなかではできるだけわかりやすい日本語で会話をしたり工夫した。

プログラムに参加した感想
こんなに充実した内容だとは思っていなかった。初めての海外だったため、不安なことが多く、飛行機の乗り方でさえもはっきりとわかっていなかったが、今回の学生大使に参加したことにより自信がついた。言葉が通じないときには現地の人が助けてくれたり、人のやさしさにふれることができた。わたしは長期の留学もしたいと考えていて、まず2週間行ってみて考えようと思って参加した今回のプログラムだったが、予想以上に濃い内容で行ってよかったと確実に言えるプログラムだった。

今回の経験による今後の展望
やりたいことはやりたいなどとはっきりと物事をいえるようになった。現地ではあいまいな反応をすると、どっち?とよく聞かれていたので、そのことからはっきりと物事をいえるようになった。いままでも濁すような回答ばかりしてきたから、これからは自分の意見をほかの人にはっきりと伝える。

日本語5級クラスの写真の画像
日本語5級クラスの写真

バスケットコートでの試合後の写真の画像
バスケットコートでの試合後の写真